2012年11月20日
全塗装の価格の違いについて

自動車のメンテナンスなどを丁寧に続けていると、軽自動車かつ10万km以上の走行距離でも調子良く乗れることがあります。

しかし、DIYのメンテナンスでは、なかなか劣化を防ぐことができない部分に「ボディの塗装」があります。





定期的なオイル交換やクーラント液の交換などをしていれば、いつまでも調子良く乗ることができますが、時間の経過とともに塗装の劣化は避けられないかも知れません。


このときに、まだまだエンジンの調子も良いという理由で、"全塗装"を検討する方もいると思いますので、全塗装のメリット・デメリットについて考えてみたいと思います。



全塗装は、部分的な塗装ではなく、車両全体を塗装することを意味していますが、そのメリットは何といっても

「リフレッシュした気分を味わえること!」

になると思います。

また、純正の色ではなく、純正にない色を選択すると「自分だけの一台」という気分も味わうことができると思います。


ここで、一口に「全塗装」といっても、

どこまで手をかけるか?

という点で、価格も大きく異なるものとなります。


まず、簡易的な全塗装では、ミラーやバンパー・ライト類などのパーツは、ほとんどそのままの状態で塗装される方法になります。

コストを抑えるため、可能な限りマスキング処理で作業時間を短縮する方法になります。

この方法は、仕上がりを重視する方には、あまりお勧めできる方法ではありません。



次に、もう少し手が加えられる、比較的一般的に行われている全塗装では、簡単に取り外すことのできるパーツのみを取り外し、塗装作業に入る方法になります。

この後に説明する手間のかかった全塗装もそうですが、「どこまでパーツを取り外すか?」という点も価格に影響することになります。

完璧な全塗装では、エンジンやガラスなど、ほとんどすべてのパーツを取り外し、ほとんど丸裸の状態で塗装をする作業になります。

もちろん、本格的な全塗装が行える業者は限られてきますし、高額な予算も必要になってきます。



※画像がこのお札しか見当たりませんでした・・・


このように、全塗装をするときの価格を左右するポイントは、手間をどれだけかけたか?ということになります。



話しを戻しますが、全塗装を検討するには、"デメリット"についても理解しておく必要があります。

比較的多く指摘されているデメリットとしては、

・査定に影響してしまう
・事故車では?と疑われてしまう
・施工業者に当たり外れがある?


といったことでしょうか。


本当にひどい状態になってしまった塗装で、できるだけ費用をかけずに・・・という方は、費用に対してそれなりの効果が期待できると思います。

しかし、ある程度以上、本格的に検討する場合は、「いくら投資したら、どのレベルまできれいに仕上がるのか?」「全塗装を誰に頼むのか?」という点をしっかり検討しなくてはならないものになります。





写真素材 足成
http://www.ashinari.com/

トヨタモータース
http://www.toyotamotors.co.jp/blog/932/
Posted at 2012/11/20 01:01:03 | コメント(2) | トラックバック(0) | コラム | イベント・キャンペーン
2012年11月19日
効果はあるか?ラストストッパー!


本格的な冬を目前に控え、愛車のメンテナンスを考えたときに、一つのキーワードになるのが「防錆対策」になると思います。

とくに寒い地域に住んでいる方や、スキーなどを頻繁に楽しんでいるような方は、融雪剤などでのサビの問題は深刻になると思います。



ここで、防錆対策になる面白いグッズなどはないか・・・と探していたところ、「ラストストッパー」というアイテムに人気があることが分かりました。





ラストストッパーの仕組みを考えると、少し難しいのですが、まずサビの発生するメカニズムについて説明します。


ボディなどがサビてしまう原因は、金属に付着する水分であることは分かると思います。

この水分が、空気中の酸素と化学反応を起こしますが、



このように反応し、水が酸素と反応するときに鉄から「電子(2e-)」を取りこむことで、「OH-(水酸基:マイナスイオン)」に変化するそうです。


そして、鉄の方がどうなっているのかと言うと、



このように変化し、「」が酸素と結合して酸化、つまり錆びになるということのようです(難しいですね・・・)。


そこで、このラストストッパーは、金属がプラスイオン(Fe2+)に変化しないように、断続的に電子(e-)を送り続けることでサビにくいボディにしてしまおう!というアイテムのようです。


15,000~20,000円と、少しお値段が張ってしまいますが、効果が期待できるなら高い買い物でもなさそうですね。

個人的には、このアイテムを使ったことがないので分かりませんが、みんカラユーザーの方も多く使われているようです。





使ったことのある方がいましたら、使用感などを教えて頂けると、とても参考になりますのでコメントでお待ちしています♪


TO FIT [ラストストッパー]
http://www.to-fit.co.jp/ruststopper.html
Posted at 2012/11/19 01:01:01 | コメント(3) | トラックバック(0) | コラム | イベント・キャンペーン
2012年11月18日
ヒーターが効かないときは我慢する?


つい先日まで暑かったような気もしますが、いつの間にかヒーターが必要な寒い季節になりました。





一般的な自動車のエアコンは、冷却水(クーラント液)を室内のヒーターまで送り、その熱で暖められるような仕組みになっています。


ここで、久しぶりにヒーターを作動させたら「暖まらないじゃない!」というトラブルが発生することがあります。

このような緊急事態(!?)のときに、「何が原因なのか?」「どこをチェックすれば良いのか?」を簡単に紹介したいと思います。




まず最初に「サーモスタットの故障」が考えられます。サーモスタットは、冷却水の水温を一定に保つためのスイッチのようなものになります。



サーモスタットが故障して、オーバークールの状態になっていると、水温計もほとんど上がらず、ヒーターも暖まらない状態になることがあります。

オーバークールの状態になると、ヒーターが暖まらないだけでなく、エンジンの摩耗が進んでしまい、オイル上がりの原因にもなることもありますので、交換しておくと安心です。

サーモスタットの点検方法は、「鍋にお湯を沸かして・・・」という方法もありますが、部品代も安く、交換も難しくないので、水温計を見て「少しおかしいな・・・」と感じたときに交換してしまっても良いと思います。




ヒーターが暖まらない理由として、次に考えられる原因に「冷却水が不足している!」というケースがあります。



エンジンが冷えた状態で、ラジエターのキャップを開けてみて、クーラント液が不足しているようなら補充する必要があります。

また、クーラント液が漏れている可能性もありますので、一度ディーラーや整備工場などで点検してもらっても良いかもしれません。

いずれにしてもクーラント液が不足した状態は"危険"ですので、放置しておくことだけは避けるようにして下さい。





また、エアコン自体に不具合がある場合でも、ヒーターが効かないことがあります。

最近のオートエアコンなどだと点検するのが難しいと思いますが、古いタイプの手動式のエアコンの場合、ワイヤーなどが伸びてしまっていたり、外れていることが原因でヒーターが暖まらないことがあります。

この場合も、DIYでするのは難しいかな?と感じたら、プロに任せてしまっても良いと思います。








「エアコンが暖まらない!」というトラブルは、エンジンに大きなダメージを与えるトラブルの前兆となっていることもありますので、原因の特定をしておいた方が良いトラブルだと言えます。

「我慢するから大丈夫♪」というのは避けるようにしましょう!
Posted at 2012/11/18 01:01:31 | コメント(3) | トラックバック(0) | コラム | イベント・キャンペーン
2012年11月17日
強化ガラスのもう一つの目的

自動車に使用されているガラスは、一般的なフロートガラスとは異なる強化ガラスと呼ばれるものが使用されています。

フロントガラスの場合は、その中でも「合わせガラス」と呼ばれるもので、一般的な強化ガラスとは異なった割れ方をする特徴があります。


一般的な強化ガラスの場合は、ガラスの一部が破損しただけで、全体が粉々になるような割れ方をする点に特徴があります。





これは、強化ガラスを製造するときに、通常の板ガラスを700度近くまで高温に熱し、その後、空気を吹き付けて急速に冷却させることで、ガラスの表面に「圧縮応力」という力がかかっていることが理由となるそうです。


圧縮応力というと難しいですが、ガラスを破壊しようと力をかけたときに、その中心から周辺に伸びるような力のかかり方が「引張応力」で、その反対の中心へ向かう力が「圧縮応力」ということになります。


そのため、ガラス周辺の圧縮応力が破壊しようとする力に対抗することで、強化ガラスは、通常のガラスよりも3~6倍の衝撃に耐えられる性能があると言われています。





これに対して、フロントガラスは、飛び石などがはねたときに粉々になってしまうと非常に危険ですので、ガラスとガラスの間に中間膜を設けた構造になっています。

この中間膜があるおかげで、割れが生じても破片が飛び散ることもなく、また、事故が発生したときでも衝撃を緩和してくれるなどのメリットがあります。


このように、フロントガラスは、強化ガラスの「割れ方」をコントロールすることで安全性を高めたもの、と言うことが出来ると思います。



一般的には、強化ガラスへのイメージは"強い(強度がある)"という点に注目してしまいますが、実は、「強化ガラスの割れ方」がとても重要であることが分かります。


合わせガラスでない通常の強化ガラスは、学校や高層ビルなどのような、「破損したときに大きな破片となっては困る」場所に多く利用されています。

ガラスを考えるときに、「どの程度の強度か?」という点だけでなく、「どのような割れ方をするか?」という点にも注目すると面白いと思います。



※強化ガラスを割る実験動画がありましたので、参考に視聴してみて下さい。




日本板硝子 ガラスワンダーランド
http://glass-wonderland.jp/shurui/kyouka.html

賃貸管理クレーム日記
http://tintaikanri.livedoor.biz/archives/51624603.html
Posted at 2012/11/17 01:02:00 | コメント(1) | トラックバック(0) | コラム | イベント・キャンペーン
2012年11月16日
サイドブレーキを戻すのを忘れてしまったら?


誰にでも、1度や2度は経験があると思いますが、「サイドブレーキを引いたまま走行してしまった!」というような事があると思います。





正式な名称は、"パーキングブレーキ"あるいは"駐車ブレーキ"と言うそうですが、走行中にサイドブレーキが引いたままになっていることに気付いたときには、少し慌ててしまいますね?



サイドブレーキを使用しているときは、「ブレーキ警告灯」が点灯するようになっていますが、会話に夢中になっていたり、考え事をしているような時は見落としてしまうこともあると思います。





Googleの検索でも、「サイドブレーキを引いたまま どうなる」での検索結果に12万件以上もありますので、比較的多くの人が「最悪の場合、どうなってしまうの?」と心配していることが分かります。







そこで、ブレーキをかけたままの状態で走行させたときに、「ブレーキパッド・ローターなどがどのように変化するのか?」という動画を見つけることができましたので、紹介したいと思います。

※サイドブレーキではありませんが、ブレーキが掛かった状態での実験ですので、参考になると思います。"ブレーキの引きずり"なども参考になるかもしれませんね。




最初に紹介する動画は、廃車予定と思われる車両のタイヤがない状態で実験が行われています。






ブレーキパッドやローターが非常に高温になっているのが分かる動画だと思います。

また、同じ方の投稿動画に、さらに衝撃的な結果となる実験がありましたので、こちらもご覧下さい。







こちらの実験では、摩擦と熱によってブレーキローターが割れてしまっているのが確認できます。

サイドブレーキの引く強さや、走行時間なども関係すると思いますが、割れることはないとしても、大きな負荷が掛かっていることは分かると思います。

発進前にサイドブレーキが下りているかは、しっかりと確認するようにした方が良さそうですね・・・


もし、うっかりサイドブレーキを引いたまま走行してしまったとしても、高温になっていることが予想されますので、火傷をしないように注意するようにして下さい。



Wikipedia [パーキングブレーキ]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%96%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%AD

Posted at 2012/11/16 01:01:25 | コメント(3) | トラックバック(0) | コラム | イベント・キャンペーン