2012年11月25日
ボディの形状の違い、言えますか?


自動車に興味を持ち始めると、少しでも多くのことを知ろうとしたり、整備に関する情報を集めたりして、次第にDIYで出来ることも多くなってくると思います。


しかし、自動車のパーツなどの名称は、横文字(カタカナ)であることが大半で、"なかなか頭に入らない!"ということも、実際にはあると思います。





また、自動車のボディの形状でも、

「この車は、セダンか?それともクーペか?」

というように、横文字であることが理由で、なかなか違いが頭に入らなかったりすることもあります。


このようなときは、その名称の語源を調べてみると、「なるほど~、そういう理由で、この名前が付いているんだ!」と納得できることもあるかと思います。



参考例として、自動車のボディの形状の違いを、"語源"を元に紹介してみたいと思います。



■セダン(sedan)




「セダン」というボディの形状は聞いたことがあると思いますが、元々はイタリアのセダンチェア(sedan chair : 椅子かご)から付けられたようです。

画像を見ていると、セダンチェアと何となく形が似ているような気もしますが、現在では、エンジンルーム・室内・トランクと3つに区分された自動車のことをセダンといいます。

また、同じセダンでも「サルーン(saloon)」という良い方をすることもありますが、本来はイギリス製の自動車のみに使用されるもので、「大広間」「談話室」といった意味になります。

セダンの室内は快適なので、「楽しく会話を楽しむことができる」という意味からきているものと思われます。



■クーペ(coupe)





次は、クーペ(coupe)になります。

クーペの語源は、フランス語の"切る"という意味ですが、4人乗りの馬車を前後に半分に切った形状の馬車のことをクーペと呼んでいます。

そのため、4人~5人乗りとなっている自動車でも、後席よりも前席の方が優先されていることに特徴があります。

Bピラーの有無がどうという説明よりは、半分に切った馬車が元になっているもので、前席が優先されていると覚えておいた方が単純で良いと思います。



■カブリオレ(coupe cabriolet)




実は、カブリオレもクーペに区分されることのある車両なのですが、オープンカーに多く採用されている形状になります。

元々は、2輪かつサスペンション付きの馬車のことを意味していますが、"折りたたみ式の幌"が付いている点に特徴があります。

自動車の場合は、サスペンションではなく"幌"がある車両がカブリオレということになります。

「幌をかぶるから、カブリオレ♪」で一発で記憶できそうですね。



■バギー(buggy car)





バギーあるいはバギーカーと呼ばれる趣味性の高い自動車があります。バギーカーのBuggyには「虫だらけの」という意味があります。

その虫だらけになってしまうような軽装の2輪馬車のことをバギーと呼ぶようになり、自動車においてもバギーという形状で呼ばれるようになりました。

プログラムを組んだりする方は「バグ(bug)」という言葉を聞いたことがあると思います。

簡単に言うとプログラム内の"不具合"のことをバグ(虫)と呼びますが、虫がたくさんいてバグだらけの自動車がバギーということになります。

お金持ちのイギリスの方が、少し蔑んだような表現で使用されていたのでしょうか?




あまりに長くなりすぎてしまいますので、この辺りまでとしますが、読んでて気付いたと思いますが、自動車の形状の由来となるキーワードは「馬車」であることが多いと思います。


他の形状についても、Googleなどで「ミニバン 語源」「ミニバン 由来」などをキーワードに検索すると調べられますので、なかなか覚えられない言葉などは由来や語源を調べてみて下さい。



ビバリーくんのフリー素材集
http://www.dental-plaza.com/other_contents/dental-office/illust/i01/index.html
Posted at 2012/11/25 01:01:12 | コメント(1) | トラックバック(0) | コラム | イベント・キャンペーン
2012年11月24日
意外と高いパーツ、その訳は?

年式の古い車両などを手に入れ、それを整備しながら大切に乗り続けている方もいると思います。

自動車の整備やメンテナンスなどは、奥が深いといえば深いと思いますが、使用とともに摩耗や劣化が原因で交換が必要となるパーツは決まってくるものだと思います。


もちろん、オートマやエンジン本体が使い物にならなくなってしまうと、修理をするよりも買い替えの方がメリットが大きくなることもあると思います。


このような整備をしているときに、

「このパーツは、思っていたより安い!」
「意外と高いな・・・」


という、予想を裏切られてしまう価格のパーツがあると思います。



めったに壊れるパーツではありませんが、予想を裏切るパーツに「シートベルト」があります。







シートベルトは、一見、ナイロン製のベルトにロック機構のオン・オフをするための装置が付いたもので、それほど高価な印象はないと思います。





上の画像は、トヨタ・クラウン用のフロントシートベルトASSYになりますが、定価で購入すると31,400円もするものになります。


多くの方が「高いっ!」と感じていると思いますが、その理由は、シートベルトの「ベルトの素材」にあるのでは?という、あくまでも"推測"の紹介になります。


まず、シートベルトを構成する部品は、「ベルト本体」「リトラクター(巻取り装置)」の2つがメインになります。

そして、リトラクターとして採用されているものの多くは、「緊急ロック式巻き取り装置(ELR)」と呼ばれるもので、非常にシンプルな構造になっています。





通常の運転中などは、ベルトの引出し・巻き取りの両方が可能で、衝突時などの急減速時にロックする方法でドライバーや乗員の命を守ってくれる装置になります。



実は、このリトラクターで衝突を感知する役割を果たしているものは、パチンコ玉のような金属製のボールになります。


11/21のラチェットレンチの記事を読んで頂くと、どのようにしてロック機構が動作しているのか?もイメージできると思いますが、「ロックギア」「歯止めのツメ」「ボール」の3つで構成されていることから、

ここは、高くないよね?

ということが予想できます。




そうなると、「ベルト本体が高価である!」ということが予想できますが、一般的なナイロン製のベルトと何が違うのかが気になります。

シートベルトやエアバッグ・ステアリングなどの製造をされている企業に「TAKATA」さんという会社がありますが、そこのホームページの情報によると、





約300本のポリエステル製の糸を細かく折り込むことで1本のベルトが作られ、その強度は約3トンの荷重に耐えられる

そうです。


※ナイロン製ではなく、ポリエステル製の勘違いでした・・・



コンパクトカー3台分程度の重さを持ち上げることもできるほど、頑丈につくられているのがシートベルトの"ベルト(ウェビング)"ということのようです。

シートベルトにおいて、高度な技術が詰まっているのは、巻き取り装置ではなく、"ベルト本体"の方だったんですね!


ということが分かった今でも、3万円は高いな~という印象です♪



TAKATA
http://www.takata.com/around/seatbelt03.html

MYZ AUTOPARTS
http://www.myzauto.com/shopdetail/002000000006/

カーセンサーネット・自動車何でも用語集
http://www.carsensor.net/contents/terms/category_509/_4745.html
Posted at 2012/11/24 01:01:45 | コメント(6) | トラックバック(0) | コラム | イベント・キャンペーン
2012年11月23日
ホンダの音を楽しむためのアプリ


最近では、自動車を楽しむためのアプリが数多くリリースされるようになり、数年後にはスマートフォンは必須のアイテムになるのではないか?という勢いを感じます。





そのようなアプリの中で、今日は自動車メーカーのHondaが15日に公開したアプリについて紹介します。





15日に発表されたアプリは、「ROAD MOVIES」「Sound of Honda」の2つになります。

「ROAD MOVIES」は、撮影した動画にBGMを付けたり、好みの編集ができるカメラアプリとなっています。


今日紹介したいと思ったのは、「Sound of Honda」の方ですが、こちらは、往年のホンダ車のエンジン音を忠実に再現することができるアプリになります。





マフラー交換などをしている方などは、興味があると思いますが、自動車の楽しみ方にエンジン音や排気音を好みの音に変更するカスタムがあります。

今後、ハイブリットカーや電気自動車(EV)が普及してくると、エンジン音などを楽しむ機会が減少してくることも予想されます。

そのような背景がある中で、車載オーディオに接続するだけで、選択された車両のエンジン音を走行に合わせて聞くことができるアプリは大変興味深いと思いました。


現在、エンジン音を聞くことができるのは、

・CIVIC Type R(インターナビ・リンク会員のみ利用可能)
・N360

の2車種だけとなっていますが、今後の車種の追加に期待したいと思います。


このアプリは、iPhoneに搭載されている

・加速度センサー
・ジャイロセンサー(角度や加速度を感知)
・GPS

から、車両の動きを感知してエンジン音を疑似的にシミュレーションするものとなっています。


エコカーでもエンジン音を楽しむことができるような時代が来る過程の、第一歩となるようなアプリに成長してほしいと思います。



Honda
http://www.honda.co.jp/iphone/

ソザイング
http://sozaing.com/material/iphone.html
Posted at 2012/11/23 01:01:17 | コメント(5) | トラックバック(0) | コラム | イベント・キャンペーン
2012年11月22日
大きなベアリングの点検方法?


自動車のパーツに限らず、電動工具やラジコンカーなどにも使用されているパーツに"ベアリング"というものがあります。



ベアリングの基本的な役割は、駆動する部分の摩擦を減らすことにあり、取り付けてある場所によっては常に回転していることもありますので、消耗や劣化は避けることができないパーツと言えるかもしれません。



私たちが乗っている自動車にも、数多くの回転している部分があり、その中でも「タイヤ」は常に回転していると言って良いくらいだと思います。





実は、このタイヤ・ホイールを回転させている部分にもベアリングが使用されていますが、あまり意識をすることが少ないベアリングだと思います。

正式には「ハブベアリング」と呼ばれるものですが、もし、このベアリングにガタつきや劣化が生じていたとしたら、

・燃費の悪化

につながってしまうことになるのは、簡単に想像できると思います。


いくら、アイドリングストップを心掛けても、ガソリンに添加材を加えていたとしても、タイヤが回転するときに"大きな抵抗"が生じていたとしたら、エコではないですよね?


ここのベアリングの交換は、DIYでも出来なくはないのですが、大型のインパクトレンチがないと難しいかも知れません。

ベアリング代・工賃なども高額にはならないと思いますので、いざというときはディーラーなどに任せてしまっても良いと思います。しかし、それでも「ベアリングの不具合の確認」は簡単にできますので、その確認方法の紹介をしたいと思います。





一般的には、ジャッキアップをして

・タイヤをゆすってみたり
・回転させたときに異音がないか?


を確認するという解説が多いと思います。


しかし、この方法の確認では、「これは異音なのか?」「ガタつきと言えるか?」という、ある程度の経験が必要になる作業になると思います。

詳しい理由は分かりませんが、実は、走行中に耳を澄まして確認した方が、慣れていない方でも発見しやすいように感じます。





どのような音がするかというと、走行中に

「ゴーー」あるいは「シャーー」

といったロードノイズのような異音が聞こえる場合があり、その時は、ハブベアリングの劣化を疑った方が良いかもしれません(めったに異音が聞こえる部品ではありませんが)。



ただし、このときのポイントとしては、

ニュートラルにした状態で確認

という点が重要になります。


走行中にギアをニュートラルにしますので、十分に安全確認をする必要がありますが、ニュートラルにすることでエンジン音などの余計な音が小さくなり、ベアリングの異音を発見しやすくなります

そして、「あれっ?もしかして、これが異音かな?」となったときには、ディーラーなどで点検してもらうようにすると良いと思います。

繰り返しますが、くれぐれも異音の確認時は、安全に配慮して行うようにして下さい。



NSK [ベアリング入門]
http://www.jp.nsk.com/services/basicknowledge/introduction.html

Wikipedia [タイヤ]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%A4

デミオDIY
http://demio-de5.net/jack.html

うさぎの無料イラスト集
http://azukichi.net/usagi/027.html
Posted at 2012/11/22 01:01:38 | コメント(1) | トラックバック(0) | コラム | イベント・キャンペーン
2012年11月21日
作業のイライラ解消!ラチェットの構造はどうなってるの?


自動車のメンテナンスや修理をしているときに、イラッとしてしまう瞬間は

スペースが狭くて工具が入らないとき!

だと思います。


工具が入らなければ、部品などの交換をしたりすることが出来ません。

そのため、工具には様々な形・大きさの物があります。





また、ボルトなどを緩めたり締めたりする動作を繰り返し行う作業を楽にしてくれるツールにラチェットレンチがあります。

ラチェットレンチを使用することで、1回1回工具を外して・・・という動作が不要になるので、車載工具以外に用意しておきたいツールの一つになります。


ここで、あくまでも個人的な意見なのですが、「メガネラチェットレンチ」というものを1本用意しておくと、"工具が入らない!"というトラブルが少なくなるような気がします。





メガネレンチを持っている方もいると思いますが、メガネレンチにラチェット機構の備わったメガネラチェットレンチを購入しておくと、イラッとしてしまう回数が減少すると思います。


このメガネラチェットレンチに関しては、10mmと12mmの規格のものを1本用意しておくだけでも安心です。

再び個人的な感覚ですが、12mmまでのメガネラチェットレンチであれば、ホームセンターなどで購入できる安価なものでも壊れてしまうような事は少ないと思います。

14mm以上のメガネラチェットレンチは、安価なものを壊してしまった経験もありますので、"しっかりしたものを購入する"か"使用する場所を選ぶ"必要があると思います。



ところで、ラチェットレンチにしてもメガネラチェットレンチにしても、「正転・反転がどのような仕組みで行われているのか?」ということに疑問を持ったことはないでしょうか?





一例ですが、爪式のラチェットレンチは、内部にあるギアと切り替えのための爪が一定方向にしか回転しないように加工されています。

言葉で説明しようとすると難しいのですが、内部の分かる画像を見ているだけでも「なるほど~」とイメージがわくと思います。














他にも参考になる画像が沢山ありましたので、検索結果ですが参考にしてみて下さい。

Google 画像検索「ラチェットレンチ 構造」





Wikipedia [ラチェット]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%83%E3%83%88

271828の滑り台Log
http://blog.goo.ne.jp/slide_271828/e/006acc6ab864596bf8fa0be9a4a4d537

ekouhou.net
http://www.ekouhou.net/%E4%B8%A1%E9%A0%AD%E3%83%A9%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%81/disp-A,2011-5564.html


Posted at 2012/11/21 01:01:33 | コメント(4) | トラックバック(0) | コラム | イベント・キャンペーン