自動車に興味を持ち始めると、少しでも多くのことを知ろうとしたり、整備に関する情報を集めたりして、次第にDIYで出来ることも多くなってくると思います。
しかし、自動車のパーツなどの名称は、
横文字(カタカナ)であることが大半で、
"なかなか頭に入らない!"ということも、実際にはあると思います。
また、自動車のボディの形状でも、
「この車は、セダンか?それともクーペか?」
というように、横文字であることが理由で、なかなか違いが頭に入らなかったりすることもあります。
このようなときは、その名称の語源を調べてみると、「なるほど~、そういう理由で、この名前が付いているんだ!」と納得できることもあるかと思います。
参考例として、自動車のボディの形状の違いを、"語源"を元に紹介してみたいと思います。
■セダン(sedan)
「セダン」というボディの形状は聞いたことがあると思いますが、元々はイタリアの
セダンチェア(sedan chair : 椅子かご)から付けられたようです。
画像を見ていると、セダンチェアと何となく形が似ているような気もしますが、現在では、
エンジンルーム・室内・トランクと3つに区分された自動車のことをセダンといいます。
また、同じセダンでも
「サルーン(saloon)」という良い方をすることもありますが、本来はイギリス製の自動車のみに使用されるもので、
「大広間」「談話室」といった意味になります。
セダンの室内は快適なので、「楽しく会話を楽しむことができる」という意味からきているものと思われます。
■クーペ(coupe)
次は、クーペ(coupe)になります。
クーペの語源は、フランス語の
"切る"という意味ですが、4人乗りの馬車を前後に半分に切った形状の馬車のことをクーペと呼んでいます。
そのため、4人~5人乗りとなっている自動車でも、
後席よりも前席の方が優先されていることに特徴があります。
Bピラーの有無がどうという説明よりは、半分に切った馬車が元になっているもので、前席が優先されていると覚えておいた方が単純で良いと思います。
■カブリオレ(coupe cabriolet)
実は、カブリオレもクーペに区分されることのある車両なのですが、オープンカーに多く採用されている形状になります。
元々は、2輪かつサスペンション付きの馬車のことを意味していますが、
"折りたたみ式の幌"が付いている点に特徴があります。
自動車の場合は、サスペンションではなく"幌"がある車両がカブリオレということになります。
「幌をかぶるから、カブリオレ♪」で一発で記憶できそうですね。
■バギー(buggy car)
バギーあるいはバギーカーと呼ばれる趣味性の高い自動車があります。バギーカーのBuggyには
「虫だらけの」という意味があります。
その虫だらけになってしまうような軽装の2輪馬車のことをバギーと呼ぶようになり、自動車においてもバギーという形状で呼ばれるようになりました。
プログラムを組んだりする方は
「バグ(bug)」という言葉を聞いたことがあると思います。
簡単に言うとプログラム内の"不具合"のことをバグ(虫)と呼びますが、虫がたくさんいてバグだらけの自動車がバギーということになります。
お金持ちのイギリスの方が、少し蔑んだような表現で使用されていたのでしょうか?
あまりに長くなりすぎてしまいますので、この辺りまでとしますが、読んでて気付いたと思いますが、自動車の形状の由来となるキーワードは
「馬車」であることが多いと思います。
他の形状についても、Googleなどで「ミニバン 語源」「ミニバン 由来」などをキーワードに検索すると調べられますので、なかなか覚えられない言葉などは由来や語源を調べてみて下さい。
ビバリーくんのフリー素材集
http://www.dental-plaza.com/other_contents/dental-office/illust/i01/index.html
Posted at 2012/11/25 01:01:12 | |
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