2012年11月18日
ヒーターが効かないときは我慢する?


つい先日まで暑かったような気もしますが、いつの間にかヒーターが必要な寒い季節になりました。





一般的な自動車のエアコンは、冷却水(クーラント液)を室内のヒーターまで送り、その熱で暖められるような仕組みになっています。


ここで、久しぶりにヒーターを作動させたら「暖まらないじゃない!」というトラブルが発生することがあります。

このような緊急事態(!?)のときに、「何が原因なのか?」「どこをチェックすれば良いのか?」を簡単に紹介したいと思います。




まず最初に「サーモスタットの故障」が考えられます。サーモスタットは、冷却水の水温を一定に保つためのスイッチのようなものになります。



サーモスタットが故障して、オーバークールの状態になっていると、水温計もほとんど上がらず、ヒーターも暖まらない状態になることがあります。

オーバークールの状態になると、ヒーターが暖まらないだけでなく、エンジンの摩耗が進んでしまい、オイル上がりの原因にもなることもありますので、交換しておくと安心です。

サーモスタットの点検方法は、「鍋にお湯を沸かして・・・」という方法もありますが、部品代も安く、交換も難しくないので、水温計を見て「少しおかしいな・・・」と感じたときに交換してしまっても良いと思います。




ヒーターが暖まらない理由として、次に考えられる原因に「冷却水が不足している!」というケースがあります。



エンジンが冷えた状態で、ラジエターのキャップを開けてみて、クーラント液が不足しているようなら補充する必要があります。

また、クーラント液が漏れている可能性もありますので、一度ディーラーや整備工場などで点検してもらっても良いかもしれません。

いずれにしてもクーラント液が不足した状態は"危険"ですので、放置しておくことだけは避けるようにして下さい。





また、エアコン自体に不具合がある場合でも、ヒーターが効かないことがあります。

最近のオートエアコンなどだと点検するのが難しいと思いますが、古いタイプの手動式のエアコンの場合、ワイヤーなどが伸びてしまっていたり、外れていることが原因でヒーターが暖まらないことがあります。

この場合も、DIYでするのは難しいかな?と感じたら、プロに任せてしまっても良いと思います。








「エアコンが暖まらない!」というトラブルは、エンジンに大きなダメージを与えるトラブルの前兆となっていることもありますので、原因の特定をしておいた方が良いトラブルだと言えます。

「我慢するから大丈夫♪」というのは避けるようにしましょう!
Posted at 2012/11/18 01:01:31 | コメント(3) | トラックバック(0) | コラム | イベント・キャンペーン