年式の古い車両などを手に入れ、それを整備しながら大切に乗り続けている方もいると思います。
自動車の整備やメンテナンスなどは、奥が深いといえば深いと思いますが、使用とともに摩耗や劣化が原因で交換が必要となるパーツは決まってくるものだと思います。
もちろん、オートマやエンジン本体が使い物にならなくなってしまうと、修理をするよりも買い替えの方がメリットが大きくなることもあると思います。
このような整備をしているときに、
「このパーツは、思っていたより安い!」
「意外と高いな・・・」
という、
予想を裏切られてしまう価格のパーツがあると思います。
めったに壊れるパーツではありませんが、予想を裏切るパーツに
「シートベルト」があります。
シートベルトは、一見、ナイロン製のベルトにロック機構のオン・オフをするための装置が付いたもので、それほど高価な印象はないと思います。
上の画像は、トヨタ・クラウン用のフロントシートベルトASSYになりますが、
定価で購入すると31,400円もするものになります。
多くの方が「高いっ!」と感じていると思いますが、その理由は、シートベルトの
「ベルトの素材」にあるのでは?という、あくまでも"推測"の紹介になります。
まず、シートベルトを構成する部品は、
「ベルト本体」と
「リトラクター(巻取り装置)」の2つがメインになります。
そして、リトラクターとして採用されているものの多くは、「
緊急ロック式巻き取り装置(ELR)」と呼ばれるもので、非常にシンプルな構造になっています。
通常の運転中などは、ベルトの引出し・巻き取りの両方が可能で、衝突時などの急減速時にロックする方法でドライバーや乗員の命を守ってくれる装置になります。
実は、このリトラクターで衝突を感知する役割を果たしているものは、
パチンコ玉のような金属製のボールになります。
11/21の
ラチェットレンチの記事を読んで頂くと、どのようにしてロック機構が動作しているのか?もイメージできると思いますが、「ロックギア」「歯止めのツメ」「ボール」の3つで構成されていることから、
ここは、高くないよね?
ということが予想できます。
そうなると、「ベルト本体が高価である!」ということが予想できますが、一般的なナイロン製のベルトと何が違うのかが気になります。
シートベルトやエアバッグ・ステアリングなどの製造をされている企業に「TAKATA」さんという会社がありますが、そこのホームページの情報によると、
約300本のポリエステル製の糸を細かく折り込むことで1本のベルトが作られ、その強度は約3トンの荷重に耐えられる
そうです。
※ナイロン製ではなく、ポリエステル製の勘違いでした・・・
コンパクトカー3台分程度の重さを持ち上げることもできるほど、頑丈につくられているのがシートベルトの"ベルト(ウェビング)"ということのようです。
シートベルトにおいて、
高度な技術が詰まっているのは、巻き取り装置ではなく、"ベルト本体"の方だったんですね!
ということが分かった今でも、3万円は高いな~という印象です♪
TAKATA
http://www.takata.com/around/seatbelt03.html
MYZ AUTOPARTS
http://www.myzauto.com/shopdetail/002000000006/
カーセンサーネット・自動車何でも用語集
http://www.carsensor.net/contents/terms/category_509/_4745.html
Posted at 2012/11/24 01:01:45 | |
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