2013年09月29日
おさえておきたい!試乗するときの3つのポイントについて

自動車を購入を決意するきっかけが"試乗"だった、という人もいるはずです。

試乗をすると見ただけでは分からない魅力を発見できたり、より具体的に所有することをイメージできるからです。

ここで、中古車を購入するときは、購入を考えているクルマの「状態」も確認しなくてはなりません。

見ただけでは分からない欠陥が隠れていたり、不審な点がないかどうかも厳しい目でチェックしなくてはなりません。

本日は、中古車を試乗するときの"最低限、確認しておきたい3つのポイント"についてご紹介します。


ポイント1:エンジンを始動させ、異音がないかチェックする!



まず、エンジンを始動させたときに、"今まで聞いたことがないような異音"がしないかどうかを確認しましょう。

エンジンルームから「ガラガラ…」と音がしたり、スターター・モーターが動作しているときに「ガガガッ」と音がする場合は、あまりコンディションの良くない自動車であると考えられます。

今まで聞いたことがないような音を確認したら、即決で購入するのではなく「今の音は、何が原因で発生する音ですか?」と聞いてみましょう。

細かいようですが「何の音ですか?」ではなく「何が原因ですか?」と聞くことがポイントです。


ポイント2:まっすぐ走るか確認!



試乗をしているときは、そのクルマが「まっすぐ走るか?」も確認します。

余裕を持って走行ができる場所に到達したら、ステアリングから少しの間手を離し、クルマがどちらの方向に進むかを確認します。

極端に右や左に流れてしまうような場合は、足まわりに問題を抱えているクルマである可能性があります。

まっすぐ走らないクルマは、タイヤが片減りしていたり、ドアの開閉がスムーズでないことも多くなります。

まっすぐ走行できないクルマは、できる限り避けておくようにするべきです。


ポイント3:ATの変速はスムーズか?



最後のポイントは、トランスミッションの変速がスムーズかどうかの確認です。

AT車が変速するときに「ガクン」というショックを感じたり、加速しようとアクセルを踏み込んでも"回転数は上がるのに思いどおりに加速しない"という場合があります。

エンジン始動直後なら似たような症状が見られることがありますが、エンジン始動から時間がたっているのに違和感を感じる場合は、トランスミッションに何らかの問題を抱えていることがあります。

トランスミッションに問題を抱えている場合は、修理にかかる費用も高額になり、DIYで修理するのも困難です。

また、MT車の場合は、クラッチの滑りなども確認しておくと安心です。

クラッチが滑っているクルマは燃費も悪くなりがちですし、オーバーホールの工賃が高くつきます。

DIYでクラッチの修理ができる方以外は、避けるようにした方が良いでしょう。


ポイント4:上手に質問しよう!



この記事のタイトルは「おさえておきたい!試乗の3つのポイントについて」でしたが、もう1つ「上手に質問しよう!」というのを加えることにします。

中古車を購入する時の状態は、

販売店:クルマの状態を熟知している
購入者:クルマの状態を知らない


という「情報の偏り」がある点に特徴があります。

経済学では「レモン市場の原理」といって、中古車市場には「質の悪いクルマばかりになる」という法則があります。

購入するときは誰でも「欠陥品を掴まされたくない!」と考えますので、販売店から上手に情報を引き出すことが重要です。

ポイント1の説明で『「何の音ですか?」ではなく「何が原因ですか?」と聞くことがポイントです。』と説明したのも、相手から上手く情報を聞き出すためのポイント、という意味です。

もし、購入しようとしている中古車に"隠されている欠陥"があるとしたら、

「何の音ですか?」よりも「何が原因ですか?」

と質問された方が、ごまかしにくいですよね?

また、中古車の状態を自分で確認するのが難しいというのであれば、狙っているクルマについて話す前に

「中古車の状態を確認するポイントは何ですか?」

と質問して、確認するべきポイントを理解してから「このクルマに興味があります。」と話すのも良いでしょう。

中古車の購入は"心理戦"という要素もありますので、言葉のやり取りを楽しみながら愛車を探すのも良いのではないでしょうか?




お友達の申請、いつでもお待ちしてます

MKJPでは、皆様からのお友達の申請をいつでも歓迎します!

申請方法は、プロフィールページの「お友達に誘う」のバナーをクリックして、
メッセージを送信するだけです♪

申請ページ(プロフィール)はこちらです!
http://minkara.carview.co.jp/userid/1400958/profile/

参考リンク

Wikipedia [レモン市場]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%A2%E3%83%B3%E5%B8%82%E5%A0%B4

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
Posted at 2013/09/29 01:01:15 | コメント(1) | トラックバック(0) | コラム | イベント・キャンペーン
2013年09月27日
「新古車」のお話し


一般的に自動車の購入を検討するときは、「新車」を購入するか、それとも「中古車」の中から選ぶかの2つの選択肢になると思います。

しかし、頻繁に販売されているものではありませんが「新古車」として販売されていることもあります。

本日は、「新古車」とは一体どのようなものなのか、についてご紹介します。


新古車は中古車です!



中古車の定義は、"自動車公正競争規約"で規定されていますが、その1つに「国内において初度登録又は検査された自動車」とあります。

つまり、1度でも登録されたことがある自動車は、すべて中古車ということになります。

新古車として販売されている自動車には、ナンバープレートが付いていますので、厳密には「新古車=中古車」となります。

また、中古車を「新古車」として表示すると自動車公正取引協議会の規約違反(※違法行為ではありません。)となります。

そのため、新古車については「登録済未使用車」という表示で販売されることが多くなります。

これらのことから分かるように、新古車というのは、中古車ではあるものの"限りなく新車に近い中古車"であることが分かります。


新古車が売りに出される理由とは?



新古車は、登録済未使用車ということになり、

「何のために登録したんだろう?」

と不思議に思うかもしれません。


使用するわけでもないのに登録されることがある理由は、

・ショールームで展示されていた自動車(展示車)
・搬送中に傷がついてしまった新車
・メーカーからの販売報奨金のための登録


の3つがあります。

ショールームに展示されていた自動車や搬送中に傷つけてしまった新車の場合は、「そのくらいの理由なら、まったく気にならない!」という人もいると思います。

次に、"販売報奨金"について分からない方もいると思いますが、自動車メーカーから販売ノルマを達成したディーラーに支払われる報奨金があります。

簡単に説明すると、目標の販売台数をクリアしたら、ある程度まとまった報奨金(お金)がディーラーに支払われますので、ディーラーは、

時期によっては、タダで販売しても利益がでるときがある

ことになります。

そのようなときに、売買契約が成立したわけでもないのに、「自動車を仕入れて、そのまま中古車市場に流通させてしまう」ということが行われるのです。

そのため、販売報奨金が理由となって流通している新古車は、「まったく使用されていない、新車同然の中古車」ということになります。


新古車がお得とは限らない!?



ここまでの説明を読んだ方は、

「そうか!新古車はお得なんだね!」

と感じるかもしれません。


しかし、新古車は必ずしもお得な価格で販売されているものではなく、

よく価格を検討するべき

ものと言えます。


これは、通常、ディーラー自らが新古車の販売をせずに、中古車市場に流通させていることが理由です。

つまり、

(新古車の仕入価格)+(新古車・販売店の利益) < (新車価格)

となっていて、新車との価格差に納得できるなら"お買い得"です。

しかし、新古車・販売店の利益が増えてくると、
 
(新古車の仕入価格)+(新古車・販売店の利益) ≒ (新車価格)
※値引き後の新車とほとんど価格差がない
 
(新古車の仕入価格)+(新古車・販売店の利益) > (新車価格)
※新車を値引きしてもらった方が安い

ということもあり得ます。


そのため、新古車の購入を検討するなら、

「新古車の見積り」と「新車の見積り」を比較して検討する

ようにすると安心です!



お友達の申請、いつでもお待ちしてます

MKJPでは、皆様からのお友達の申請をいつでも歓迎します!

申請方法は、プロフィールページの「お友達に誘う」のバナーをクリックして、
メッセージを送信するだけです♪

申請ページ(プロフィール)はこちらです!
http://minkara.carview.co.jp/userid/1400958/profile/

参考リンク

自動車公正取引規約集
http://www.aftc.or.jp/pdf/kiyaku_4.pdf

Wikipedia [インセンティブ(自動車)]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%96_(%E8%87%AA%E5%8B%95%E8%BB%8A)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
Posted at 2013/09/27 01:01:39 | コメント(4) | トラックバック(0) | コラム | イベント・キャンペーン
2013年09月25日
誰が作った?憧れのアウトバーン!




スポーツタイプの自動車や高級セダンに乗っている方などは、ドイツの「アウトバーン」について聞いたことがあると思います。

アウトバーンは、ドイツ・オーストリア・スイスを接続する自動車専用道路です。

アウトバーンの最大の魅力は「速度無制限で走行することができる区間があること」ですが、自分の愛車について、

「最高速度は何km/hくらい出るのか?」
「未体験の速度を体験してみたい!」


と考える人も多いのではないでしょうか?

本日は、「アウトバーン」の基本的な情報についてご紹介します。


アウトバーンの基礎知識



アウトバーンは「制限速度なし」といった印象が強いですが、速度制限がある区間も多くあります。

そのため、アウトバーンなら無制限に高速走行を楽しめるというものではなく、一定のルールに基づいて走行することが求められます。

また、アウトバーン周辺の環境対策費、道路の維持管理費などに費用がかかることから、1995年から大型トラックを中心に有料化されています。

さらに、右側からの追い越しが厳しく禁止されていることや、追い越しが完了したらすぐに右側の車線に戻ることが徹底されていますので、ルールや秩序なく走行できる道路ではないことが分かります。

高速道路の長さとしては、アメリカのインター・ステイト・ハイウェイに次ぐ世界第2位の長さですが、ドイツが世界に誇ることができる自動車専用道路であることは確かなようです。


アウトバーンを作ったのは、アドルフ・ヒトラー!



そして、ドイツのアウトバーンを作ったのは、歴史的にも名高い"アドルフ・ヒトラー"です。

第一次世界大戦後、敗戦したドイツは、その莫大な賠償金の支払いをする必要に迫られ、さらに、その後の世界大恐慌によって生じた失業者対策をしなくてはならない状況にありました。

そこで、当時の首相だったアドルフ・ヒトラーは、景気対策・失業者対策の一環として「アウトバーン」の建設に着手することになるのです。

アドルフ・ヒトラーは、アウトバーンの建設をすることで

「低所得者層でも、休日にピクニックに出かける暮らしを!」

実現しようというコンセプトを掲げて取り組んだそうです。


日本にもアウトバーンが欲しい☆



アウトバーンのもう一つの特徴は、舗装が非常に頑丈に造られていることです。

舗装が頑丈に設計されているのは、アドルフ・ヒトラーがアウトバーンを軍事用、つまり、航空機の滑走路や戦車を走行させるための"転用"も考えていたからです。

これに対して、日本の高速道路は、毎年、舗装工事をし直さなければならないほど、作りが弱いものとなっています。

日本の高速道路のすべてについて"速度無制限"というわけにはいきませんが、ほんの一部の区間についてだけでも、そのような区間があると自動車の楽しみの幅が増えると思います。

さらに、アウトバーンのような高速道路があると、必然的に周囲のペースに合わせた運転をする必要が生じます。

追い越し車線でゆっくり走行していると、今以上にヒヤリとすることがあるかもしれません。

しかし、自分のペースではなく"周囲のペース"に合わせる運転をする、良いきっかけになるのではないかと考えられます。



お友達の申請、いつでもお待ちしてます

MKJPでは、皆様からのお友達の申請をいつでも歓迎します!

申請方法は、プロフィールページの「お友達に誘う」のバナーをクリックして、
メッセージを送信するだけです♪

申請ページ(プロフィール)はこちらです!
http://minkara.carview.co.jp/userid/1400958/profile/

参考リンク

Wikipedia [アウトバーン]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%83%88%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%B3

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
Posted at 2013/09/25 01:01:23 | コメント(9) | トラックバック(0) | コラム | イベント・キャンペーン
2013年09月23日
交通安全協会の入会率ってどのくらい?


免許証の更新のときに、少し憂うつになることといえば

「交通安全協会の加入の勧めをいかに断るか?」

を考えたときかもしれません。



交通安全協会の加入は"任意"とはなっていますが、住んでいる地域によっては

・少し強引に加入を求められる!
・断るといやな顔をされてしまう!


ということもあります。


本日は、交通安全協会の入会率が何%程度あるのかを調べようと思ったのですが、非公開としている地域が多かったため、正確な数字を確認することができませんでした。

そのため、確認できた地域の入会率について、さらに、「すすんで加入しても良いよ!という気分になるためには、何が必要か?」という点について考えてみたいと思います。


入会率の公表が見当たらない!



すでに説明したように、全国の交通安全協会の入会率のデータは確認することができませんでした。

しかし、鹿児島県霧島市のホームページには、

「平成元年度97.8%あった入会率が、平成23年度には44.1%にまで落ち込み…」

とありましたので、全国的に交通安全協会の入会率の低下が進んでいるのではないかと思います。


さらに、今年6月3日の山口県の地方紙「宇部日報」の記事に

交通安全協会の入会率35%に減

とあり、最盛期の80%台から大幅に入会率が減少しているとしています。


一昔前までの交通安全協会は「入会してあたりまえ!」という感じでしたが、現在では、多くの人から見放されてしまった団体という印象を受けてしまいます。


交通安全協会に入会したくない理由とは?


では、「交通安全協会に入会したくない!」と思われてしまう理由について考えてみたいと思います。

まず、交通安全協会が天下り先の機関として利用されている、という意見もありますが、これについては確認することができませんので、それ以外の問題について考えてみます。

あくまでも推測になってしまいますが、

交通安全協会の活動が分かりにくい!

という点が問題ではないかと思います。



「交通安全協会って何をしている団体なんだろう?」と考えたときに、

・小学生のランドセルに付ける黄色いカバーの配布
・教本(書籍)の発行
・街頭に立ち、…


という活動は思い付きますが、

「さすがに、それだけってことはないはず!」
「では、何をしているんだろう・・・」


と思いませんか?


その状態で、強引な入会を勧めたら、数多くのドライバーに見放されてしまうこともあるのではないかと思います。


交通安全協会の公式サイトで、主な事業として紹介されているのは、

1. 交通安全思想の普及啓発
2. 交通安全教育の推進 -生涯教育を目指して-
3. 各種研修会の開催等
4. 交通安全表彰の実施
5. 交通安全に関する調査研究の実施
6. 交通安全教育用資機材等の作成・配分
7. 諸外国との交流

の7つの事業になりますが、ホームページの説明を読んでも

「それで、私たちのために何をしてくれるのか?」

という疑問は解消されません。


交通安全協会と同様、監督官庁の許可を受ける団体に「日本自動車連盟(JAF)」があります。

JAFの活動は、身近なところでは

トラブルが生じたときに、ロードサービスを提供してくれる!

というように、支払う会費で何をしているのかが理解できます。


交通安全協会についても、もう少しメリットを分かりやすく説明してくれると、入会率の向上につながるのではないかと思います。


秋の交通安全運動が始まっています!



今年の秋の交通安全運動は、9月21日~30日までの10日間です。

そして、「交通事故死ゼロを目指す日は9月30日」となっていますので、今まで以上に安全運転を心掛けるようにしないといけません。

秋の交通安全運動は、内閣府や警察庁・全日本交通安全協会などが主催となって行われるものですが、交通安全協会については、今まで以上に

「こんな活動をしていますよ!」

というのをPRする必要があるのではないでしょうか。



お友達の申請、いつでもお待ちしてます

MKJPでは、皆様からのお友達の申請をいつでも歓迎します!

申請方法は、プロフィールページの「お友達に誘う」のバナーをクリックして、
メッセージを送信するだけです♪

申請ページ(プロフィール)はこちらです!
http://minkara.carview.co.jp/userid/1400958/profile/

参考リンク

全日本交通安全協会 [主な事業]
http://www.jtsa.or.jp/about/about_action01_1.html

霧島市 [交通安全協会からのお願い]
http://www.city-kirishima.jp/modules/page003/index.php?id=39

宇部日報 [交通安全協会の入会率35%に減]
http://ubenippo.co.jp/2013/06/post-3745.html

平成25年秋の全国交通安全運動推進要綱
http://www8.cao.go.jp/koutu/keihatsu/undou/h25_aki/pdf/yoko.pdf

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
Posted at 2013/09/23 01:01:12 | コメント(15) | トラックバック(0) | コラム | イベント・キャンペーン
2013年09月21日
G(加速度)の話し




自動車が好きな人は、"1G"という言葉を聞いたことがあると思います。

「G」は重力加速度を表す記号で、地球の重力加速度が「1G」です。

そして、力を表す単位はN(ニュートン)ですが、数式では

力(N)=質量(kg)×加速度(m/s2)

と現わされるように、加速度が2倍になれば、物体にかかる力も2倍になる、という関係を確認できます。

つまり、Gが2倍「2G」となったときは、私たちの体にかかる力が通常の2倍になる、ということを意味しています。

本日は、「G」に関する話しをご紹介します。


衝突安全ボディとGの関係は?



衝突安全ボディは、「衝突したときの衝撃を吸収してくれるボディ」という説明を聞きますが、なぜボディが衝撃を吸収すると乗員の衝撃の緩和に役立つのか?という関係が分かりにくいと思います。

そこで、時速50kmで走行している自動車が停止するときにかかるGを計算してみると、

・通常のブレーキング時(5秒で停止と仮定):0.28G
・壁に衝突して0.15秒で停止すると仮定したとき:9.44G


となります。

つまり、時速50kmで走行している自動車が壁に衝突して0.15秒で停止したと仮定すると、「重力の9.44倍」の衝撃を体に受けることが分かります。

人間は、約7Gの力を受けると「体の力を抜くと意識が飛ぶ」と言われていますので、人によっては時速50kmの衝突事故でも意識を失うことがあることになります。

ここで、衝突安全ボディは、ボディがつぶれることによって制動距離が長くなり、結果として停止するまでの時間が長くなるという効果があります。

仮に、停止するまでの時間が0.01秒長くなり、0.16秒で停止したと仮定すると

乗員にかかるGは「8.85G」

にまで下がります。

重力の9.44倍の加速度を体に受けるはずだったものが、8.85倍にまで下げることができれば、当然、乗員の生存率も高くなると見込めます。


人間が耐えられるGの限界は?



歴史上、"もっとも大きな重力に耐えた人間"としてギネスブックに登録されているのは「デビッド・パーレイ」という元F1レーサーです。

1977年の第10戦・イギリスGPの予備予選のときに大クラッシュをしてしまった人ですが、そのときに受けた加速度は

179.8G

です。

航空機事故による衝撃が100G以上と言われていますので、本当に奇跡的に助かったと言えるものです。

しかし、訓練を受けていない私たちが耐えられるのは、通常、

4~5G

であると言われています。


ジェットコースターに乗ると「お腹が浮く感覚」を受けますが、その状態のときが

およそ3G

です。

さらに、限界を超えて6G~7Gになると、目の毛細血管に血液が流れなくなり、

景色がモノクロになる

と言われていますし、8G~9Gになると

目を開けることができず、呼吸困難になる

とされています。


このように、耐えることができるGの限界を考えてみると、交通事故の衝撃は思っている以上に大きなものであることが分かると思います。


衝突事故時の速度とGの関係は?

衝突安全ボディの説明では、速度を固定して考えていましたが、ここでは、速度が大きくなったときにGがどのように変化するかを見てみます。



衝突するまでの時間を「0.15秒」と仮定し、衝突前の速度を50km~100kmまで10km単位で変化させたものが、上のグラフになります。

上のグラフを見て分かりますが、速度に比例して衝突時に受けるGが大きくなっていることが分かります。

つまり、衝突安全ボディではない自動車でも、速度を少し落として走行することで衝突時のGを下げることができることになります。




お友達の申請、いつでもお待ちしてます

MKJPでは、皆様からのお友達の申請をいつでも歓迎します!

申請方法は、プロフィールページの「お友達に誘う」のバナーをクリックして、
メッセージを送信するだけです♪

申請ページ(プロフィール)はこちらです!
http://minkara.carview.co.jp/userid/1400958/profile/

参考リンク

Wikipedia [デビッド・パーレイ]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%83%93%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%82%A4

ke!san ※加速度の計算をすることができるカシオのサイトです。
http://keisan.casio.jp/exec/system/1161228700

近畿大学生物理工学部 [衝突の瞬間、あなたの身体は ~衝突時に作用する力~]
http://www.waka.kindai.ac.jp/tea/shibue/2006ScienceCafe.pdf

motorsportretro.com [David Purley]
http://www.motorsportretro.com/2012/01/david-purley/

Wikipedia [衝突安全ボディ]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A1%9D%E7%AA%81%E5%AE%89%E5%85%A8%E3%83%9C%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
Posted at 2013/09/21 01:01:27 | コメント(4) | トラックバック(1) | コラム | イベント・キャンペーン