自動車の不具合を知るきっかけとなるもので、
異音や匂いといった五感を頼りにした自動車からのメッセージは、重大なトラブルの前兆であることも多く、メンテナンスの知識が増えてくると気になってくるものだと思います。
ここで、重大なトラブルではなくても、気になる異音の一つに「
ブレーキの鳴き」という現象があります。
ブレーキが鳴く理由は、
ブレーキパッドが摩耗していることを示していることもありますので、鳴きが発生したときには、点検をする必要があります。
ここで、ブレーキパッドが摩耗しているだけなら、ブレーキパッドの交換で問題は片付くのですが、
ブレーキパッドが摩耗していない状態で鳴きが発生するときは、対応に困ってしまうと思います。
このような異常ではなくてもブレーキが鳴いてしまうのは、気温や湿度などの条件が悪い意味で一致してしまい、
ブレーキパッドとブレーキディスクの摩擦力の一部が音に変化してしまっていることが原因となります。
ブレーキングのたびに「キーキー」と音が鳴ってしまうと、異常ではなくても非常に気になってしまうと思います。
ここから先の記述は、あくまでもブレーキ鳴きを解消させる手段についての説明で、必ずしもDIYでのメンテナンスを推奨するものではありませんので誤解のないようにお願い致します。
また、
ブレーキのメンテナンスは、手順や作業に問題があったときに、重大な事故やトラブルに直結してしまう可能性がありますので、自信のない方はプロの整備士に相談するようにして下さい。
話しは戻りますが、ブレーキパッド自体を交換してしまうには早すぎるなど、ブレーキのメンテナンスをせざるを得ないときに、どのような方法があるのかについて説明します。
考えられる方法としては、ブレーキパッド自体の交換以外では、
1)グリスの塗布
2)面取り
があります。
実際には、他にもブレーキパッドにスリットを加工したりするケースもありますが、DIYでの作業では現実的ではないかもしれません。
グリスを塗布する方法としては、DIYでは、比較的手軽に行うことができる対策になると思います。
これは、
ブレーキパッドとシム(金属製のプレート)との間にグリスを塗る方法になります。
ブレーキパッドが熱をもつことにより、この部分のグリスが劣化してしまったり、溶けてなくなってしまっていることが鳴きの原因であることがあります。
ここで注意しておきたいのが、「鳴き止め剤」として販売されているもので、
ブレーキパッドの両端に塗るタイプのものがあります。
その効果が一時的なものであることや、塗り過ぎによる制動力の低下がデメリットとなってしまうものですので、個人的にはお勧めできるものではありません。
「ブレーキパッドとシムの間に塗るグリス」であって「パッドの両端に塗る」ものではない点を間違えないようにして下さい。
次に、面取りですが、
ブレーキパッドの角の直角になっている部分を、80~100番程度の粗めの紙やすりで磨く方法になります。
これは、摩擦係数を若干変更させることで、ブレーキパッドとブレーキディスクが共振しないようにする方法になります。
一般的には、この二つの対策をすることで、ブレーキの鳴きの問題は解消されると思われます。
しかし、現状では「ブレーキが絶対に鳴かない方法」というものはありませんので、ブレーキ鳴きが酷くなってきて、やむを得ず対策するときに、このようなことを行うことがあります。
Wikipedia [ブレーキパッド]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%91%E3%83%83%E3%83%89
Wikipedia [ディスクブレーキ]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%96%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%AD
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Posted at 2012/10/31 01:02:35 | |
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