2012年10月25日
環境税導入とガソリンスタンド経営


今月の1日から「地球温暖化対策税(環境税)」が導入されています。

これは、地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出を減らすことが目的となっていますが、増税分は比較的少額とはいえ、自動車を生活の一部として利用しているユーザーには、気になるところだと思います。



今回の環境税の税額は、

2012年10月~:1キロリットル当たり250円
2014年4月~:1キロリットル当たり500円
2016年6月~:1キロリットル当たり760円


と、3段階に分けて引き上げが行われることになります。



この増税額がどのくらいのものか?というのが分かりにくいかもしれませんが、リッター10km走ることができる車両なら、今年の環境税の導入によって「1万㎞走行ごとに250円の増税額」と捉えることができると思います。

ここで、問題なのは、熾烈な価格競争を行っているガソリンスタンドが、「価格を利用者に転嫁することができるのか?」という点にあります。

私の知り合いでガソリンスタンドを経営している方がいますが、その方が言うには、

「一番きついのは、エコカーの存在」
「単純に燃費が倍になると、売上が半分になる!」

と数年前に言っていました。

ガソリンスタンドの経営がどの程度困難になっているのかというと、上の話しをしていたケースでは、

おじいさん
おばあさん
息子+息子の奥さん+息子の息子

の5人で店を回している状態で、月に残るお金が15万円程だそうです。

このお店は、JAFの仕事などもしているので、生活に困ることはないようですが、ガソリンスタンドの経営が困難であることには変わりありません。


「資本主義の原則に従って淘汰されるのは仕方がない!」という意見があるのは、もちろんだと思いますが、

「ガソリンスタンドの数が大幅に減ってしまうと意外と不便では?」

という気がしないでもありません。


ガソリンスタンドは、廃業するときにも消防法などの関係で、地下のタンクに砂をつめなくてはならないなど、とてもお金が掛かるそうです。

環境税の増税をきっかけに、「エコカーへの乗り換え」と「ガソリンスタンドの廃業」などが進むと思いますが、既存のガソリンスタンドには、知恵と工夫で、新たな活路を見出して欲しいと思います。

Wikipedia [ガソリンスタンド]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%82%BD%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%89

フィットオーナーの燃費記録 [画像をお借りしています]
http://www.fit-honda.net/2008/07/post-17.html
Posted at 2012/10/25 01:01:37 | コメント(2) | トラックバック(0) | コラム | イベント・キャンペーン