夜間走行に欠かせないものといえば、
ヘッドライトですが、バルブが切れてしまっていては、対向車にバイクと間違えて認識されたりして、たいへん危険な状態になります。
また、最近ではヘッドライトのバルブをLEDやHIDに交換してドレスアップをする事にも人気がありますね!
ところで、ハロゲンバルブなどのパッケージに記載されている
「55Wで110Wクラスの明るさ!」というような表示を見たことがあると思います。
単純に、「55Wのバルブよりも2倍くらい明るくなるのかな・・・」と感じますが、
「W(ワット)って、明るさの単位じゃないの???」
「W(ワット)って、一体なんの単位なの?」
と思うかもしれません。
そこで、今日は
「W(ワット)って何?」ということを考えてみたいと思います。
まず、W(ワット)の意味を理解するためには、J(ジュール)の意味をイメージだけでもつかんでおく必要があります。
1J(ジュール)は、
「約102gの物体を1メートル持ち上げるときの仕事」になります。
ちょうどMサイズの玉子が50g位なので、
「Mサイズの玉子2個を、1メートル持ち上げるときの仕事の単位が約1J(ジュール)」
ということになります。
そして、
「1J(ジュール)の仕事を1秒間でするときの単位がW(ワット)」と定義されています。
つまり、玉子の例でいうと・・・
Mサイズの玉子2個を、1メートル持ち上げる仕事に1秒かかったら1W(ワット)
少し遅く持ち上げて、
Mサイズの玉子2個を、1メートル持ち上げる仕事に2秒かかったら1/2W(ワット)
速く持ち上げて、
Mサイズの玉子2個を、1メートル持ち上げる仕事に0.5秒かかったら2W(ワット)
というように、
仕事の効率(仕事率)を表すものがW(ワット)の正体ということになります。
簡単に言ってしまえば、「どれくらい仕事ができるか?」というのがW(ワット)ということになりますが、何もないところでヘッドライトは点灯しませんよね?
したがって、
「W(ワット)=仕事の効率(仕事率)=電力を表す単位」とも考えられますね。
そのため、バルブはバッテリー(正確には発電機)から電気をもらって点灯していますので、「55Wで110Wクラスの明るさ!」の意味するところは、
「あまり電気を消費することなく、2倍の仕事(明るくする)をしますよ!」
と解釈すればいいのでしょうか?
ちなみに、仕事の効率(仕事率)を表すものがW(ワット)でしたが、1000倍の単位は
kW(キロワット)になり、1kWの仕事率で1時間仕事をしたら、
1kWh(キロワット時)ということになります。
つまり、
「Mサイズの玉子2000個を1秒間で1メートル持ち上げる仕事率が1kW」
「その仕事を1時間したら、1kWh」
という関係になります。
かなりアバウトな説明ですが、1kWと1kWhを勘違いしているニュースなどもありますので、覚えておくといいですね!
Wikipedia [鶏卵]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%B6%8F%E5%8D%B5
Wikipedia [ワット]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%83%83%E3%83%88
Wikipedia [前照灯]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%89%8D%E7%85%A7%E7%81%AF
Posted at 2012/10/02 01:11:44 | |
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