2012年10月22日
意外と知らない?グッドデザイン賞の審査基準

「グッドデザイン賞」という言葉は、ほとんどの方が聞いたことがある言葉だと思います。



グッドデザイン賞は、毎年10月に「財団法人 日本産業デザイン振興会」が主体となって行う、「グッドデザイン商品選定制度」によって与えられる賞になります。

グッドデザイン賞に受賞すると、対象となる作品に「Gマーク」を付けることができ、作品の販売促進に寄与するものといわれています。




まず、ここで意外と知られていない事実に、戦後間もなくの1950年代の頃の日本は、「外国製品の模倣商品を製造する」ことが国際問題となっていました。

そのため、デザインを自分で創造することの価値を広めることなどを目的として「グッドデザイン賞」が選ばれるようになりました。

その当時の対象となる作品は、国際問題となっていた工業製品に限られていましたが、現在では、あらゆる工業製品・建築物・公園といったものまで受賞できるようになりました。



また、一般的には「デザイン性に優れたもの」が選ばれているように感じますが、この制度では、良いデザインであるとともに、私たちの暮らしや社会全体を豊かにすることができる作品が選ばれているようです。

具体的には、「身体的視点」「生活的視点」「産業的視点」「社会・地球環境的視点」という4つの審査の視点で、作品が選ばれることになります。

これは、例えば、

安全への配慮がなされている作品
次世代のライフスタイルを創造できる作品
新しい技術・素材を利用することで、何らかの問題を解決している作品
持続可能な社会の実現に貢献できる作品

といった内容となっています。


このような基準で、今年のグッドデザイン賞に選ばれた「自動車に関連ある作品」では、

トヨタ・ポルテ/スペイド



ブリジストン・ECOPIA EP001S(エコピア イーピーゼロゼロワンエス)



スバル インプレッサ [インプレッサ XV]



TRD・ドアスタビライザー




など、数多く受賞しています。

それぞれの、リンク先には4つの視点の評価なども記載されていますので、「どのような思いで開発されたのか?」といったことなども分かると思います。

興味のある方は、リンク先の情報を確認してみて下さい。



GOOD DESIGN AWARD
http://www.g-mark.org/
Posted at 2012/10/22 01:01:31 | コメント(0) | トラックバック(0) | コラム | イベント・キャンペーン