2012年10月02日
玉子でスッキリ?W(ワット)の正体!
玉子でスッキリ?W(ワット)の正体!


夜間走行に欠かせないものといえば、ヘッドライトですが、バルブが切れてしまっていては、対向車にバイクと間違えて認識されたりして、たいへん危険な状態になります。



また、最近ではヘッドライトのバルブをLEDやHIDに交換してドレスアップをする事にも人気がありますね!

ところで、ハロゲンバルブなどのパッケージに記載されている「55Wで110Wクラスの明るさ!」というような表示を見たことがあると思います。

単純に、「55Wのバルブよりも2倍くらい明るくなるのかな・・・」と感じますが、

「W(ワット)って、明るさの単位じゃないの???」
「W(ワット)って、一体なんの単位なの?」


と思うかもしれません。

そこで、今日は「W(ワット)って何?」ということを考えてみたいと思います。


まず、W(ワット)の意味を理解するためには、J(ジュール)の意味をイメージだけでもつかんでおく必要があります。

1J(ジュール)は、「約102gの物体を1メートル持ち上げるときの仕事」になります。

ちょうどMサイズの玉子が50g位なので、

「Mサイズの玉子2個を、1メートル持ち上げるときの仕事の単位が約1J(ジュール)」

ということになります。





そして、「1J(ジュール)の仕事を1秒間でするときの単位がW(ワット)」と定義されています。

つまり、玉子の例でいうと・・・

Mサイズの玉子2個を、1メートル持ち上げる仕事に1秒かかったら1W(ワット)

少し遅く持ち上げて、

Mサイズの玉子2個を、1メートル持ち上げる仕事に2秒かかったら1/2W(ワット)

速く持ち上げて、

Mサイズの玉子2個を、1メートル持ち上げる仕事に0.5秒かかったら2W(ワット)


というように、仕事の効率(仕事率)を表すものがW(ワット)の正体ということになります。

簡単に言ってしまえば、「どれくらい仕事ができるか?」というのがW(ワット)ということになりますが、何もないところでヘッドライトは点灯しませんよね?

したがって、「W(ワット)=仕事の効率(仕事率)=電力を表す単位」とも考えられますね。

そのため、バルブはバッテリー(正確には発電機)から電気をもらって点灯していますので、「55Wで110Wクラスの明るさ!」の意味するところは、

「あまり電気を消費することなく、2倍の仕事(明るくする)をしますよ!」

と解釈すればいいのでしょうか?


ちなみに、仕事の効率(仕事率)を表すものがW(ワット)でしたが、1000倍の単位はkW(キロワット)になり、1kWの仕事率で1時間仕事をしたら、1kWh(キロワット時)ということになります。

つまり、

「Mサイズの玉子2000個を1秒間で1メートル持ち上げる仕事率が1kW」
「その仕事を1時間したら、1kWh」

という関係になります。

かなりアバウトな説明ですが、1kWと1kWhを勘違いしているニュースなどもありますので、覚えておくといいですね!


Wikipedia [鶏卵]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%B6%8F%E5%8D%B5

Wikipedia [ワット]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%83%83%E3%83%88

Wikipedia [前照灯]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%89%8D%E7%85%A7%E7%81%AF
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Posted at 2012/10/02 01:11:44

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