2週間ほど前になりますが、
「自動車運転致死傷処罰法案」というものが閣議決定しました。
この法案の注目されている点は、これまでの
・危険運転致死傷罪、自動車運転過失致死傷罪を刑法から削除し、新法に移すこと。
・無免許運転の場合の罰則の厳罰化
などになります。
本日は、危険な運転をするわけではない人にも関係のある、病気の影響で死傷事故を起こした場合、について考えてみたいと思います。
■対象となる病気は何か?
栃木県鹿沼市で発生した
「鹿沼クレーン車事故」の運転手の母親にも、民事的な責任が認められるというニュースがありました。
一般的に、免許の取得に関係する健康上の問題は、
・てんかんや障害を持っている場合
・視力や聴力が基準を満たしていない場合
をイメージすると思います。
しかし、運転免許を取得・更新する場合の欠格条項には、
・睡眠障害(ナルコレプシー、睡眠時無呼吸症候群)
・重度のそううつ病
なども含まれています。
とくに、日中、突然眠たくなるナルコレプシーや睡眠時無呼吸症候群などについては、
・ナルコレプシー : 600人に1人
・睡眠時無呼吸症候群 : 5~6人に1人(約200万人)
いると言われています。
つまり、極端な言い方ですが、他人事ではないという方が多くいるのではないかと思われます。
■心当たりのある方は、どこに相談するか?
日中に急激な眠気に襲われる方や意識を失ったことがある方などに対して、各県警のホームページで、相談に来るように呼びかけられています。
あまり気が進まない方が多いと思いますが、警察署などで運転免許の欠格条項に該当するかどうかを確認してもらうことができるそうです。
しかし、自分の健康状態を把握し、改善させていくために、医療機関による治療を受けることも必要です。
睡眠障害などは、とくに病気であると認識していることが少ないので、知らず知らずのうちに
欠格条項に該当していた → 厳罰の対象に・・・
ということがないとも言いきれません。
気になる症状がある場合は、医師の診断を受け、その上で必要が認められたときに警察の相談を受けてみるのが良いと思います。
■様々な立場で考えてみます
この運転免許の欠格条項については、注意をしないと差別的な物の言い方になります。
・安全意識の高い人の主張
・病気はあっても、運転に問題がないと考えている人の主張
の双方の視点での意見をまとめてみます。
「安全意識の高い人の主張」
・たとえ1件でも、悲惨な事故はなくしたい!
・事故が起きる可能性があるなら、運転してほしくない!
・責任が取れないなら、運転しないで!
などです。
「病気はあっても、運転に問題がないと考えている人の主張」
・病気が理由の交通事故は、200件/年 程度。安全不確認などが理由の事故は、その1000倍。不公平だ!
・病名で一緒くたにせず、個別に適性で判断するべき!
・マスコミの報道で、実態以上に不安があおられている!
などがありました。
現状、このような事故については、厳罰化を容認する意見が大勢のようです。
悲惨な事故を見たくない、という意見の方は前者、全体の事故件数を減らすなら別の手段、というのが後者ということになるのでしょうか?
皆さんは、どのように考えますか?
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【参考リンク】
YOMIURI ONLINE [危険運転で死傷事故、厳罰化…法案を閣議決定]
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130412-OYT1T00660.htm
Wikipedia [運転免許に関する欠格条項問題]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%8B%E8%BB%A2%E5%85%8D%E8%A8%B1%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E6%AC%A0%E6%A0%BC%E6%9D%A1%E9%A0%85%E5%95%8F%E9%A1%8C
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Posted at 2013/04/25 01:01:09 | |
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