2013年02月28日
音の不思議(デシベル)
マフラーの交換をされたことがある人は、音の大きさの単位について聞いたことがあると思います。

音の大きさを表す単位は「デシベル(dB)」で表示されますが、このデシベルについては、意外と奥の深いものとなっているようです。





■足し算はできない!?

デシベルの大きさについて、身近な音の大きさを目安とした場合、

・110デシベル…自動車の警笛
・ 60デシベル…静かな乗用車
・ 50デシベル…クーラーの室外機、静かな事務所

などとなっているようです。

この例を見ても分かるように、

静かな乗用車(60dB)
クーラーの室外機(50dB)

を足しても、自動車の警笛に匹敵するほどの音の大きさにはなりません。

つまり、デシベルという単位は、足し算をすることができない単位になります。


■それでは、デシベルとは何か?

デシベルの意味を知るためには、「音圧」について知っておくと分かりやすいと思います。

もともと、音は、大気中の圧力の変動のことになりますが、この圧力の変動のことを「音圧」といい、単位はパスカル(Pa)となるものです。

本来であれば、「音の大きさ=音圧」として表現すればいいのですが、若干の不都合が生じるものとなります。


たとえば、人間が聞きとることができるギリギリの小さい音が0デシベルになりますが、これをパスカルで表現した場合、

0.00002パスカル(=0デシベル)

になります。


同じように、静かな乗用車や普通の会話の音の大きさは60デシベルですが、これをパスカルで表現した場合、

0.02パスカル(=60デシベル)

となります。


そして、自動車の警笛(110デシベル)よりも少し大きい120デシベルの音は

20パスカル(=120デシベル)

となります。


これらの例から分かるように、人間がようやく聞こえる程度の小さな音と騒音の問題になりそうな大きな音をパスカルで表現しようとした場合、

0.00002パスカル ~ 20パスカル

となり、非常に理解しにくいものとなってしまいます。


そのため、

「20デシベルの単位の違い = パスカルでは10倍」

と決めるようにしています。


少し分かりにくいですが、

ささやき声(20デシベル)
セミの鳴き声(80デシベル)

の音の大きさの違いは、4倍ではなく

20dB+(20dB+20dB+20dB) → 1000倍(10の3乗)

の音の大きさの違いになります。


同じように、

一般的な会話(60デシベル)
目覚まし時計(80デシベル)

の音の大きさの違いは、10倍の音の大きさの違いとなります。



このように、音の大きさを表す「デシベル(dB)」という単位は、基準となる音の「何倍の大きさの音か?」という点に着目した単位となっています。


数学の式で書くと難しくなってしまいますが、何となくデシベルのイメージがつかめたでしょうか?

興味を持たれた方は、リンク先の情報なども読んでみてください♪





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【参考リンク】

dBの話し 音の大きさ
http://www.geocities.jp/fkmtf928/dB_sound.html

Wikipedia [マフラー]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%BC_(%E5%8E%9F%E5%8B%95%E6%A9%9F)

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Posted at 2013/02/28 01:01:37 | コメント(3) | トラックバック(0) | コラム | イベント・キャンペーン