交通事故が発生し、被害者となってしまった方の中には、事故による精神的なショックにより、いわゆるPTSD(外傷後ストレス障害)と診断されることがあります。
PTSDは、もともとは、ベトナム戦争の帰還兵に精神的な障害が生じていたことから、問題視されるようになり、現在では、比較的、なじみのある言葉だと思います。
本日は、交通事故の被害者が、
「PTSDによる損害を加害者に請求できるのか?」という問題について説明します。
◆PTSDの基準について
PTSDは、交通事故だけでなく、地震や洪水、火事、戦争などのように、自分の生命が脅かされたり、あるいは、人としての尊厳が損なわれるようなことがあったときに生じる、精神的な疾患のことを言います。
交通事故の被害者が、PTSDであると認められるには、
PTSDの症状に一致している
と認められ、それが、
交通事故を原因とすること
などを立証しなくてはなりません。
まず、PTSDの基準には、
(1)アメリカ精神医学会の基準(DSM-IV)
(2)世界保健機構・WHOの基準(ICD-10)
があり、両者に多少の違いがあるようです。
そして、交通事故の損害として認められるためには、最低限、
・極端に異常な体験をしていること
・フラッシュバックがあること(繰り返し見る夢に悩まされるなど)
・事故を連想させるような場所、物を避ける行動をとっていること
・睡眠困難、集中困難、怒りの爆発などの症状(覚醒亢進症状・かくせいこうしん)があること
などの症状があることが必要であると言われています。
そして、通常は、保険会社との交渉だけでは、PTSDによる損害が認められることは、ほとんどないのが現状です。
◆裁判をすれば、認められるのか?
保険会社との交渉で認められないのは、「PTSDは、治療により改善することがある」ことが理由だと思われます。
交通事故で後遺症を残し、後遺障害として等級認定を受けるのは、医療機関による治療によっても
「症状が改善されない」部分についてです。
そのため、仮に後遺障害の等級認定がなされる場合でも、
・労働能力喪失率(どの程度、仕事ができなくなり、収入減少をもたらすか)
・労働能力喪失期間(何年間、収入が減少するのか)
など、計算方法において、争いが多くなるようです。
これまで、PTSDによる損害として認められたことがあるのは、
「被害者が後部座席に乗っているときに事故に遭い、
抱いていた1歳未満の息子が、自分の手の中で亡くなった」
などの、非常に特殊なケースがある程度になります。
そのため、PTSDによる損害を認めてもらうには、裁判をして、加害者側と争うことが前提になります。
交通事故では、損害として認められるもの、認められにくいものとありますので、1つづつ確認しておくと、参考になるかと思います。
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【参考リンク】
前田クリニック [PTSD診断テスト]
http://www.dr-maedaclinic.jp/check/qg001.html
Wikipedia [心的外傷後ストレス障害]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BF%83%E7%9A%84%E5%A4%96%E5%82%B7%E5%BE%8C%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AC%E3%82%B9%E9%9A%9C%E5%AE%B3
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http://www.ashinari.com/
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Posted at 2013/08/02 00:41:06 | |
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