エンジンを動力としている自動車には、ガソリンが必要になり、当然のことですが「ガソリンタンク」が装備されています。
一般的には、ガソリンタンクは金属の鋼板で作られているのをイメージしますが、欧州車や米国車においては「樹脂製のガソリンタンク」の方が多く普及しているようです。
古いデータしか調べられなかったのですが、
「2004年の樹脂製ガソリンタンクの搭載率は欧州車で9割・米国車が7割」と言われています。
樹脂製のガソリンタンクに使用される素材は、高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)を中心に何層かに分かれたものになっているそうですが、「高密度ポリエチレン樹脂を始めて工業生産したのは、1952年のドイツでの生産が始まりになります」ので、欧州車の普及率の高さも納得できますね。
この高密度ポリエチレン樹脂は、日本では1957年に
「ポリバケツ」として生産・販売されたのをきっかけに、現在では「ビール瓶のクレート」や「樹脂製パレット」などにも使用されています。
さらに驚くことは、ドイツ・フランス・イタリアなどからの輸入が中心になりますが、人工ラタン(高密度ポリエチレン樹脂)を使用したガーデンファニチャーも増えてきているようです。
日本では「籐家具」として知られている「ラタン」ですが、耐水性・耐熱性に優れ、紫外線に対しても強いことから、高級家具市場で注目を集めている素材になっているそうです。
たった一つの「高密度ポリエチレン樹脂」というものの登場で、少しずつ自動車に使われる部品も変化し、伝統的な「籐家具」のスタイルも変化させてしまうことには、非常に驚きを感じてしまいます。
Wikipedia[燃料タンク]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%87%83%E6%96%99%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%82%AF_(%E8%87%AA%E5%8B%95%E8%BB%8A)
EnplaNet.com[燃料タンクの市場動向]
http://www.enplanet.com/ja/Market/Data/y03906.html
Grifon's world ※ガソリンタンクの画像をお借りしています。
http://grifons-world.blog.so-net.ne.jp/2007-09-01
パクストレーディング株式会社 ※人工ラタン家具の画像をお借りしています。
http://www.teakfurniture.jp/
Posted at 2012/07/18 01:01:27 | |
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