2012年07月18日
樹脂製ガソリンタンク登場の背景についてエンジンを動力としている自動車には、ガソリンが必要になり、当然のことですが「ガソリンタンク」が装備されています。





一般的には、ガソリンタンクは金属の鋼板で作られているのをイメージしますが、欧州車や米国車においては「樹脂製のガソリンタンク」の方が多く普及しているようです。





古いデータしか調べられなかったのですが、「2004年の樹脂製ガソリンタンクの搭載率は欧州車で9割・米国車が7割」と言われています。


樹脂製のガソリンタンクに使用される素材は、高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)を中心に何層かに分かれたものになっているそうですが、「高密度ポリエチレン樹脂を始めて工業生産したのは、1952年のドイツでの生産が始まりになります」ので、欧州車の普及率の高さも納得できますね。

この高密度ポリエチレン樹脂は、日本では1957年に「ポリバケツ」として生産・販売されたのをきっかけに、現在では「ビール瓶のクレート」や「樹脂製パレット」などにも使用されています。





さらに驚くことは、ドイツ・フランス・イタリアなどからの輸入が中心になりますが、人工ラタン(高密度ポリエチレン樹脂)を使用したガーデンファニチャーも増えてきているようです。





日本では「籐家具」として知られている「ラタン」ですが、耐水性・耐熱性に優れ、紫外線に対しても強いことから、高級家具市場で注目を集めている素材になっているそうです。



たった一つの「高密度ポリエチレン樹脂」というものの登場で、少しずつ自動車に使われる部品も変化し、伝統的な「籐家具」のスタイルも変化させてしまうことには、非常に驚きを感じてしまいます。


Wikipedia[燃料タンク]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%87%83%E6%96%99%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%82%AF_(%E8%87%AA%E5%8B%95%E8%BB%8A)

EnplaNet.com[燃料タンクの市場動向]
http://www.enplanet.com/ja/Market/Data/y03906.html

Grifon's world ※ガソリンタンクの画像をお借りしています。
http://grifons-world.blog.so-net.ne.jp/2007-09-01

パクストレーディング株式会社 ※人工ラタン家具の画像をお借りしています。
http://www.teakfurniture.jp/
Posted at 2012/07/18 01:01:27 | コメント(2) | トラックバック(0) | コラム | イベント・キャンペーン