交通事故が発生すると、自動車の破損やケガの治療費など、さまざまな名目での「損害」が発生します。

交通事故では、発生する損害を主に3つに区分し、

(1)積極損害：事故により支出を余儀なくされた損害
(2)消極損害：事故がなければ、得られたはずの利得
(3)慰謝料　：精神的苦痛による損害

と分けることができます。



本日は、損害のうち、休業損害について考えてみたいと思います。


◆休業損害とは？

休業損害は、交通事故によるケガが原因となり、仕事を休まなければならないときに発生する損害です。

本来であれば、仕事をして収入を得られたはずなのに、その収入を得られなくなってしまうことによる損害ですので、休業損害は「消極損害」ということができます。


そして、休業損害を算定する場合は、基本的には、

事故前の収入を基礎に計算

します。


たとえば、サラリーマンの方の休業損害は、

事故前3か月間の総収入金額
───────────── × 休業日数
　　　　　90日


　　　　事故前3か月間の総収入金額
日給 × ───────────── × 休業日数
　　　　　　　　　90日

のいずれかで計算します。


また、自営業者の方や専業主婦の方は、計算方法が異なるようです。



◆休業損害が認められない場合とは？

休業損害は、必ず認めてもらえるものではなく、損害が発生した場合に認められるものです。

そのため、"認められない場合"というのもあり、保険会社とトラブルになってしまうこともあるようです。

一般的に、休業損害が認められない場合は、

(1)会社の役員(労働の対価部分しか認められない)
(2)無職の方
(3)土地などの不動産収入で生計を立てている方

と言われています。


また、個人事業主の方で"過少申告"をしている場合や"無申告"の場合、あるいは、無免許・無許可営業をされていると休業損害が認められない、ということも聞いたことがあります。


今日は、あまり面白い内容ではありませんが、被害者となった場合を考え、

「仕事を休むことになったら、大丈夫だろうか？」

という点を確認しておくことも必要かな、と思います。




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【参考リンク】

m-Words [休業損害]
http://m-words.jp/w/E4BC91E6A5ADE6908DE5AEB3.html

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