市販されている自動車の排気量は、「2000cc」「1300cc」など、切りの良い表現が使われていますが、カタログを見てみると、「1998cc」など、とても中途半端な数値になっていることが分かります。
この半端な数値になってしまう理由は、主に、
「製造時の誤差を考慮したもの」「計算上の都合」などであると予想されます。
本日は、排気量が半端になってしまう理由について、考えてみたいと思います。
◆製造時の誤差を考慮することによる誤差
自動車を購入すると、自動車税などを納める必要が生じます。
そして、自動車税などは、一般的に排気量の大きさで区分されています。
たとえば、1501cc~2000ccまでの自動車税の額は 39,500円(自家用)です。
ここで、2000ccの自動車を製造しているときの誤差で「2001cc」になってしまうと、法律上は、1ランク上のクラスの 45,000円の自動車税を納めないといけなくなってしまいます。
そのため、税の区分ぎりぎりの排気量で設計される自動車の場合は、
やや少なめ
になっていることがほとんどだと思います。
逆に、「1300ccクラス」などの場合のように、税の区分を考慮する必要がない場合は、
少し多め
になっていることもあります。
◆計算上の都合による場合も
排気量の算出方法について考えてみます。
排気量は、エンジンのシリンダー内における
(ピストンが上下する範囲の体積)×(気筒数)
で求めることができます。
そして、ピストンが上下する範囲の体積は「円筒」になっていますので、計算の中に
「π(ぱい)」がでてきます。
そのため、他の要因も検討しながら、さらに都合よく「2000cc」「1300cc」と合わせるのは難しいのではないかと思われます。
なお、カタログに表示されていることが多い
「内径×行程(mm)」と
「エンジンの気筒数」で、排気量があっていることを確認できます。
画像のホンダ・フィットの場合、「内径×行程(mm)」が「73.0×80.0(mm)」、「4気筒」とありますので、
(1気筒あたりの排気量(cc))=73.0×73.0×π×80.0÷4÷1000=334.830945(cc)
(総排気量)=334.830945(cc)×4=1339.32378(cc)
※円柱の体積=半径×半径×π×高さ
となり、カタログに記載されている総排気量に誤りがないことが確認できます。
1つ目の計算で、4と1000で割っているのは、
4:内径が直径のため(円筒の体積は、半径の2乗×行程)
1000:1ccは、1立方センチメートルなので、単位を合わせるため
ということです。
実際には、エンジンの排気量が"半端"になってしまう理由は、他にもあるのかもしれません。
しかし、これだけのことから考えても、「総排気量は、半端になってしまうもの」という気もしてきますね☆
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【参考リンク】
TOYOTA 86
http://toyota.jp/86/index.html
HONDA フィット
http://www.honda.co.jp/Fit/?from=performance
Wikipedia [排気量]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8E%92%E6%B0%97%E9%87%8F
Wikipedia [自動車税]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E5%8B%95%E8%BB%8A%E7%A8%8E
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Posted at 2013/07/28 01:01:25 | |
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