2014年03月20日
ラジエターキャップの点検ポイントについて
冷却水の量を点検したことがある方はご存知だと思いますが、ラジエターの上部に



このようなキャップ(ラジエターキャップ)が付いています。

一見すると"ただのキャップ"のように見える部品ですが、ラジエターキャップには、重要な役割りがあります。

本日は、ラジエターキャップの役割りと点検のポイントについてご紹介します。






ラジエターキャップは、冷却経路を密封させるためのキャップですが、冷却水の圧力を高くする役割りがあります。

圧力なべをイメージしていただけると分かりますが、高い圧力のもとでは液体の沸点が上がり、水の場合なら100℃でも沸騰しなくなります。

ラジエターの冷却液が沸騰してしまうと、冷却効率が悪くなるばかりか、膨張することでホースなどが破損してしまう危険があります。

そのため、ラジエターキャップには2つの弁が備えられ、冷却水の温度が上昇したときは、リザーバータンクに冷却水を送り、逆に水温が下がったときはリザーバータンクからラジエターに戻す、というはたらきがあります。






ラジエターキャップの点検方法は、正確には「ラジエターキャップ・テスター」を使いますが、DIYでする場合は、

 1.パッキンの劣化
 2.弁・弁座の状態
 3.水あかの付着


について確認します。

まず、ゴム製のパッキンに亀裂などが生じていると、冷却経路内の圧力がそこから逃げてしまいます。

ゴムの弾力性がなくなり、硬くなっている場合のときも交換してしまった方が安心です。

また、ラジエターキャップの裏側を指で押してみたり、キャップ中央を軽くひいて、スプリングの弾力性について確認します。

最後に、キャップ裏側が汚れている場合がありますので、柔らかめのブラシなどできれいに掃除しておきます。






ラジエターキャップは、「エンジンが冷えているときに空けること」と聞いたことがあると思います。

これは、冷却水の水温が高いときにキャップを開けると、内部の高い圧力によって、高温の冷却水が噴き出す可能性があるからです。

ラジエターキャップの点検は、エンジンが十分に冷えているときにするようにし、キャップに異常があるときは、早めに交換してしまうことをおすすめします。



お友達の申請、いつでもお待ちしてます

MKJPでは、皆様からのお友達の申請をいつでも歓迎します!

申請方法は、プロフィールページの「お友達に誘う」のバナーをクリックして、
メッセージを送信するだけです♪

申請ページ(プロフィール)はこちらです!
http://minkara.carview.co.jp/userid/1400958/profile/

参考リンク

ラジエターキャップが故障するとどうなる?
http://www.jaf.or.jp/rservice/data/heat/htest3.htm

東洋テック株式会社
http://www.toyotech-ltd.com/radiatorcaptest.html

PIAA ラジエーターバルブ
http://www.piaa.co.jp/products/car/radiator_valves/index.html

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
Posted at 2014/03/20 16:21:46 | コメント(2) | トラックバック(0) | コラム | イベント・キャンペーン
2014年03月18日
「マジックテープ」と「ごぼう」の関係とは? ~バイオミメティクスについて~


マジックテープは、クラレファスニング会社の登録商標で、一般には「面ファスナー」のことをマジックテープと呼んでいます。

「マジックテープとごぼうに何の関係があるんだ?」と思われるかもしれませんが、貼りつく構造の発見のきっかけが「ごぼう」だった、という経緯があります。

本日は、マジックテープとごぼうの関係などについてご紹介します。

※以下からは、「面ファスナー」で表記を統一します。








面ファスナーの仕組みを最初に開発したのは、スイスのジョルジュ・デ・メストラルさん、という方です。

ジョルジュ・デ・メストラルさんは、1941年に愛犬とともにアルプスに登山に出かけますが、

愛犬に貼りついた野生ごぼうの実

を見たことで、面ファスナーの仕組みを思いつきます。

その後、ジョルジュ・デ・メストラルさんは研究を重ね、1951年に特許出願し、1955年に認定されたのが面ファスナーの始まりです。





ジョルジュ・デ・メストラルさんの発見は「偶然」によるものですが、自然界にあるシステムや仕組みを研究し、商品開発や医学に役立てよう、という学問の分野を「バイオミメティクス(生体工学)」といいます。

バイオミメティクス(biomimetics)は、日本語に訳すと生態模倣技術になります。

バイオミメティクスの研究による技術(商品)では、代表的なものに

撥水加工技術

があります。

ハスの葉は、水をはじきますので、「どのような仕組みで水をはじくのか?」を研究し、決して濡れることがない撥水加工技術が確立したものです。






あまり好まれる昆虫ではないかもしれませんが、「蛾の目」の研究によって生まれた商品もあります。

ノートパソコンやカーナビの画面を見るときに、

 「光が反射して眩しいな・・・」

と感じることがあります。

現在では、光の反射を抑える「反射防止フィルム」がありますが、この反射防止フィルムが「蛾の目」を研究して生まれたものです。

樹脂製のフィルムに「モスアイ構造」と呼ばれる、非常に微細な凹凸加工を施すことで、光を反射しないフィルムができるそうです。

蛾は、月の光の反射を抑えることで外敵から身を守っていますが、その構造を模倣した技術が活かされています。


他にも、ヤモリの足の研究による「粘着テープ」、「壁面を移動できるロボット」、サメの肌を研究した「競泳水着」、「航空機用塗料」などもあります。

動物や植物の研究が進み、ますます便利な商品が登場するといいですね!



お友達の申請、いつでもお待ちしてます

MKJPでは、皆様からのお友達の申請をいつでも歓迎します!

申請方法は、プロフィールページの「お友達に誘う」のバナーをクリックして、
メッセージを送信するだけです♪

申請ページ(プロフィール)はこちらです!
http://minkara.carview.co.jp/userid/1400958/profile/

参考リンク

国立科学博物館 [バイオミメティクス研究最前線]
http://www.kahaku.go.jp/userguide/hotnews/theme.php?id=0001279241701232&p=3

Wikipedia [生体工学]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%8B%E3%82%AF%E3%82%B9

Wikipedia [面ファスナー]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%97

クラレファスニング株式会社
http://www.magic-tape.com/secret/shikumi.html

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

Posted at 2014/03/18 12:02:10 | コメント(0) | トラックバック(0) | コラム | イベント・キャンペーン
2014年03月16日
運転中の腰への負担について


長時間の運転をしていると、疲労がたまってきますが、疲労のたまりやすい個所に「腰」があります。

腰を痛めてしまうことを「腰痛」といいますが、人間が二足歩行をするようになったことが原因で、人間の宿命ともいわれているものです。

業務中にけがや病気になり、4日以上の休業をした、いわゆる職業性疾病の6割が「腰痛」だといわれています。






腰痛は病気の名前、と思われるかもしれませんが、腰の痛みやはり、不快感などの症状のことを言います。

腰を痛めてしまったときに病院で治療を受けることがありますが、原因を特定できる「特異的腰痛」は全体の10%~15%で、全体の85%~90%は、原因が特定できない「非特異的腰痛」になります。

腰が痛むけど原因を特定できない、長期間にわたって苦痛を伴ったり、仕事を休まなくてはならないことがあるので、腰を痛めないための予防が重要になります。






腰痛になる原因の一つに「血行不良」があります。

血行不良は、自動車の運転や長時間のパソコン作業、ストレスによっても生じます。

血液の流れが悪くなると、血管の末端にまで、十分な酸素や栄養素が送り届けられなくなります。

その結果、筋肉の中に乳酸などの疲労物質がたまり、それが神経を刺激することで"腰の痛み"となって現れるそうです。

血行不良による弊害は、腰の痛みだけでなく、肩こりや頭痛、冷え症などの原因にもなりますので注意が必要です。






自動車を運転するときの姿勢が悪く、そのことが原因で腰痛になることがあります。

一時的なものは、先に説明したような「血行不良」などが原因になりますが、長時間の運転によって「骨盤のズレ・歪み」が生じることがあります。

「骨盤がずれるなんて」と思われるかもしれませんが、

 ・子どもの頃に強く腰をぶつけた
 ・高いヒールの靴を履いている
 ・骨盤を支える腹筋の衰え

によっても骨盤がずれたり歪んだりするそうです。


一度、骨盤がずれてしまうと、自分で治すことが難しく、慢性的な腰痛や頭痛・肩こりに悩まされることもあるので注意が必要です。

普段の生活では、骨盤のずれが生じないようにするため、

 ・正しい姿勢を保つ
 ・腹筋を意識して使うようにする
 ・体の重心のバランスを整えるため、利き手・利き足と異なる手足を使う


などが重要だといわれています。

自動車の運転では、適度な休憩を取るようにし、正しい姿勢となるようにシートを調整して、できるだけ腰への負担が少なくなるようにしましょう。



お友達の申請、いつでもお待ちしてます

MKJPでは、皆様からのお友達の申請をいつでも歓迎します!

申請方法は、プロフィールページの「お友達に誘う」のバナーをクリックして、
メッセージを送信するだけです♪

申請ページ(プロフィール)はこちらです!
http://minkara.carview.co.jp/userid/1400958/profile/

参考リンク

厚生労働省 [運送業務で働く人のための腰痛予防のポイントとエクササイズ]
http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/anzen/dl/131025-02.pdf

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
Posted at 2014/03/16 11:54:50 | コメント(3) | トラックバック(1) | コラム | イベント・キャンペーン
2014年03月14日
シートベルトのロック機構と注意点について


安全なドライブに欠かすことができないものに「シートベルト」があります。

日本では、安全意識の高まりとともに2008年6月1日から

 後部座席のシートベルト着用義務

2012年(平成24年)7月1日以降に生産される乗用車については、

 全ての座席を3点式シートベルト

にしなければならないことになりました。


シートベルトは頻繁に使用するものの、

 「どのようにして"巻き取り"と"ロック"を切り替えるのか?」

と考えたことがないかもしれません。

本日は、シートベルトの巻き取り装置(リトラクター)の仕組みと、利用上の注意点についてご紹介します。




シートベルトの巻き取り装置(リトラクター)は、ベルト(ウェビング)を巻き取ったり、緊急時にロックさせるための装置ですが、そのロック機構は、意外と簡単な仕組みです。

モーターで駆動させる新しいタイプのものもありますが、基本的なロック機構の原理は、

 1.パチンコ玉大の「球(センサー)」
 2.ロックさせるためのギア
 3.ツメ(アクチュエーター)


の3点で成り立っています。





まず、急ブレーキや衝突した場合、慣性の法則により球(センサー)は自動車の進行方向に進みます。





すると、球(センサー)は、ツメ(アクチュエーター)を上方に持ち上げます。





そこにシートベルトをロックさせるためのギアの歯があり、お互いがかみ合うことでベルトが固定される、という仕組みです。

このような平常時はベルトが自由に動き、衝突時だけロックする巻き取り装置のことを

 緊急ロック式巻き取り装置
(ELR : Emergency Locking Retractor)


といいます。




シートベルトは、シンプルなロック機構をしていますが、私たちの安全のためには、欠かすことができないものです。

シートベルトが開発され始めたきっかけは、1899年に発生したイギリスでの交通事故です。

シートベルトがなかった当時、自動車に乗っていた2名が車外に放り出され、死亡してしまったものです。

これをきっかけに、シートベルトの開発が進み、一般の乗用車に採用されたのは1946年の




タッカー・トーピード

という自動車です。


シートベルトが普及し始めた当初は、緊急時にだけロックする「緊急ロック式巻き取り装置」ではなく、ロック機能のないタイプ、または、

 自動ロック式巻き取り装置
 (ALR : Automatic Locking Retractor)


と呼ばれるタイプです。

自動ロック式巻き取り装置は、

 ・シートベルトを引き出すのをやめると、そこで自動でロック
 ・ロックされてからは、ベルトが引き出せない


タイプです。

現在、自動ロック式巻き取り装置(ALR)のタイプは見かけないと思いますが、現在の緊急ロック式巻き取り装置(ELR)と組み合わさった

 チャイルドシート固定機能付シートベルト(ELR・ALR)

が登場しています。






このチャイルドシート固定機能付シートベルト(ELR・ALR)は、チャイルドシートを固定しない(あまり引き出さない)ときは、

 緊急ロック式巻き取り装置(ELR)

チャイルドシートの固定時(大きく引き出したとき)は、

 自動ロック式巻き取り装置(ALR)

として機能するタイプです。


一見、とても便利な装置に感じますが、

 大きく引き出したときに「巻き取り方向」にしか動かせない

というところに注意が必要です。


小さいお子さまがいる方に注意していただきたいのは、

 シートベルトで遊ばせてはいけない

ことです。

お子さまは、シートベルトを体に巻きつけたりして遊ぶのを楽しいと感じますが、身動きがとれなくなったり、窒息してしまう危険があるものです。





シートベルトで遊ばないように注意するのはもちろんですが、万一に備え、シートベルトが切れる「ライフハンマー」を用意しておくと安心です。



お友達の申請、いつでもお待ちしてます

MKJPでは、皆様からのお友達の申請をいつでも歓迎します!

申請方法は、プロフィールページの「お友達に誘う」のバナーをクリックして、
メッセージを送信するだけです♪

申請ページ(プロフィール)はこちらです!
http://minkara.carview.co.jp/userid/1400958/profile/

参考リンク

TAKATA [シートベルトの不思議]
http://www.takata.com/around/seatbelt03.html

Wikipedia [シートベルト]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%88

国民生活センター [シートベルトのロック機構にご注意 ]
http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20080324_2.pdf

Wikipedia[タッカー・トーピード]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%94%E3%83%BC%E3%83%89

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

Posted at 2014/03/14 11:51:18 | コメント(1) | トラックバック(0) | コラム | イベント・キャンペーン
2014年03月12日
車間距離の取り方

追突事故は、交通事故のなかでも発生する割合が多く、交通事故全体の9割を占める「車両相互事故」のなかで最も多いのが「追突事故」です。

追突事故を起こさないようにするには、

 車間距離

をとることが重要だといわれますが、

 どのくらいの距離をどうやって取るのか?

が分かっていないことも多いと思います。

本日は、安全な車間距離の取り方についてご紹介します。






安全な車間距離が何メートル化については、

 速度計の示す数字から15を引いた数
 一般道では速度の半分の数


などというのを聞いたことがあります。

たとえば、速度計の示す数字から15を引いた数では、

 時速50km → 35m

となります。

ここで気づくと思いますが、「35m車間距離をとればいい」と分かったとしても、

 35mは、どのくらいの距離?

となり、結局は、ドライバーの"カン"で決められてしまいます。






アメリカやイギリスなどでは、車間距離を「距離」ではなく「時間」によって考えると教わるそうです。

日本でも「0102運動」というのがありますが、

 安全な車間距離は2秒以上あける

ようにするといいそうです。

自動車が2秒間にすすむ距離は、

 時速40km → 22m
 時速60km → 33m

になりますので、2秒あけることで必要最小限の車間距離を保てるようになります。






運転中に前走車との距離を時間で確認するには、

 前を走行する自動車が「電柱」を通過してから数え始め、自分がその「電柱」を通過するまでの時間

を測るようにします。

また、2秒を心の中で数えるときは、「イチ・ニ」と数えると2秒よりも少なくなりがちなので、「ゼロイチ・ゼロニ」と数えたほうが良いようです。

このような理由で「0102運動」と名付けられたのだと思いますが、実際にやってみると、

 こんなに車間距離が必要だったの!?

と驚く方も多いはずです。

一度、時間による安全な車間距離を測定し、自分の車間距離について確認してみてください。



お友達の申請、いつでもお待ちしてます

MKJPでは、皆様からのお友達の申請をいつでも歓迎します!

申請方法は、プロフィールページの「お友達に誘う」のバナーをクリックして、
メッセージを送信するだけです♪

申請ページ(プロフィール)はこちらです!
http://minkara.carview.co.jp/userid/1400958/profile/

参考リンク

埼玉県警察 ゆとり車間距離0102運動の推進
http://www.police.pref.saitama.lg.jp/kenkei/kotuanzen/kotujikoboushi/0102undou.html

全自動車事故の発生状況 - 三井住友海上
http://www.ms-ins.com/pdf/rm_car/jiko_data.pdf

Wikipedia [Two-second rule]
http://en.wikipedia.org/wiki/Two-second_rule

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

Posted at 2014/03/12 14:48:29 | コメント(5) | トラックバック(1) | コラム | イベント・キャンペーン