2014年03月02日
「なぜいけない?」~バッテリーの過充電について~


冬の寒い季節や夏の暑い時期は、バッテリーに負担がかかるといわれますが、バッテリーが上がってしまったときに

 バッテリーの補充電

をすることがあります。


このときに「少しでも多くの電気を供給しよう!」ということで、充電のしすぎ、つまり

 過充電

の状態になる場合があります。

バッテリーに必要以上の充電をしてしまうのは良くないことですが、なぜいけないのか?についてご紹介します。




まず、バッテリーを過充電してしまうと、電解液(バッテリー液)の液量が減少します。



バッテリーの充電・放電の化学式は、正極・陰極をまとめると上のようになります。

この式をみると放電されたバッテリーの内部には水(H2O)が多くなり、比重が下がることが分かります。

逆に、充電するときには、水を水素と酸素を別の形にして電解液に戻しますが、満充電後は、電解液の中の水が電気分解を起こし電気エネルギーを消費しているだけの状態になります。

つまり、水素と酸素という気体を発生させ(外部に放出し)、電解液の量が減ってしまうことになります。






電解液の水から酸素や水素が発生することをガッシングと言いますが、過度なガッシングとなると、引火や爆発の危険性が高まります。

とくに冬の寒い時期は、静電気も発生しますので、過充電による事故に気をつけなくてはなりません。

また、電解液が減ったまま使用すると、バッテリー本来の性能を発揮できないばかりか、

 ・バッテリーの金属部分が露出
 ・劣化がさらに進むと内部で火花が発生することがある
 ・内部の水素ガスに引火・爆発


ということも起こり得ます。

そのため、電解液が減っているのを確認したら、早目に

 補充液(精製水)

を補充するようにします。






ごくまれに「なんでこんなに電解液が減るんだろう?」という場合がありますが、自動車の充電系(オルタネーター)の故障が原因であることもあります。

充電系の故障の場合、鼻をつく刺激臭がすることで気づく場合もありますが、日頃からバッテリーの液量を確認し、異常を早めに見つけることが重要です。



お友達の申請、いつでもお待ちしてます

MKJPでは、皆様からのお友達の申請をいつでも歓迎します!

申請方法は、プロフィールページの「お友達に誘う」のバナーをクリックして、
メッセージを送信するだけです♪

申請ページ(プロフィール)はこちらです!
http://minkara.carview.co.jp/userid/1400958/profile/

参考リンク

ジーエス・ユアサ バッテリー [これはやっちゃダメ|過充電]
http://gyb.gs-yuasa.com/support_car/no/over.html

Wikipedia [鉛蓄電池]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%89%9B%E8%93%84%E9%9B%BB%E6%B1%A0

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


Posted at 2014/03/02 12:57:50 | コメント(1) | トラックバック(0) | コラム | イベント・キャンペーン