マジックテープは、クラレファスニング会社の登録商標で、一般には
「面ファスナー」のことをマジックテープと呼んでいます。
「マジックテープとごぼうに何の関係があるんだ?」と思われるかもしれませんが、貼りつく構造の発見のきっかけが「ごぼう」だった、という経緯があります。
本日は、マジックテープとごぼうの関係などについてご紹介します。
※以下からは、「面ファスナー」で表記を統一します。
面ファスナーの仕組みを最初に開発したのは、スイスのジョルジュ・デ・メストラルさん、という方です。
ジョルジュ・デ・メストラルさんは、1941年に愛犬とともにアルプスに登山に出かけますが、
愛犬に貼りついた野生ごぼうの実
を見たことで、面ファスナーの仕組みを思いつきます。
その後、ジョルジュ・デ・メストラルさんは研究を重ね、1951年に特許出願し、1955年に認定されたのが面ファスナーの始まりです。
ジョルジュ・デ・メストラルさんの発見は「偶然」によるものですが、自然界にあるシステムや仕組みを研究し、商品開発や医学に役立てよう、という学問の分野を「バイオミメティクス(生体工学)」といいます。
バイオミメティクス(biomimetics)は、日本語に訳すと生態模倣技術になります。
バイオミメティクスの研究による技術(商品)では、代表的なものに
撥水加工技術
があります。
ハスの葉は、水をはじきますので、「どのような仕組みで水をはじくのか?」を研究し、決して濡れることがない撥水加工技術が確立したものです。
あまり好まれる昆虫ではないかもしれませんが、「蛾の目」の研究によって生まれた商品もあります。
ノートパソコンやカーナビの画面を見るときに、
「光が反射して眩しいな・・・」
と感じることがあります。
現在では、光の反射を抑える「反射防止フィルム」がありますが、この反射防止フィルムが「蛾の目」を研究して生まれたものです。
樹脂製のフィルムに
「モスアイ構造」と呼ばれる、非常に微細な凹凸加工を施すことで、光を反射しないフィルムができるそうです。
蛾は、月の光の反射を抑えることで外敵から身を守っていますが、その構造を模倣した技術が活かされています。
他にも、ヤモリの足の研究による「粘着テープ」、「壁面を移動できるロボット」、サメの肌を研究した「競泳水着」、「航空機用塗料」などもあります。
動物や植物の研究が進み、ますます便利な商品が登場するといいですね!
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国立科学博物館 [バイオミメティクス研究最前線]
http://www.kahaku.go.jp/userguide/hotnews/theme.php?id=0001279241701232&p=3
Wikipedia [生体工学]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%8B%E3%82%AF%E3%82%B9
Wikipedia [面ファスナー]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%97
クラレファスニング株式会社
http://www.magic-tape.com/secret/shikumi.html
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Posted at 2014/03/18 12:02:10 | |
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