高速道路を運転しているときに、登坂車線から戻ってくる車両に対し
「入れるもんか!」
と少し加速したことがある人も多いのではないでしょうか?
高速道路のインターチェンジやサービスエリア・パーキングエリアからの流入については、親切にスペースを空ける人も、
登坂車線については別問題!
と考えているのではないかと感じるときもあります。
本日は、高速道路の登坂車線について考えてみたいと思います。
「高速道路の登坂車線なんて、いらないんじゃない?」
本線が空いているなら追越車線を使って追い越せば良いことだし、逆に、混雑しているなら元々スピードも出ていないし、本線に戻るの大変だし・・・
と考えている方もいるかもしれません。
しかし、本来、高速道路の登坂車線は、
本線車道の最低速度(50km/h)に満たない車両があるから必要になる
ものです。
高速道路の登坂車線は、(縦断)勾配が3%を超えるときに、必要に応じて設けられるもので、あくまでも"速度が出ない"車両のためにあるものです。
ここで、登坂車線からの流入する車両が自分の運転する車両の前に入ることに抵抗を感じるのは、
左側から追い越す車両があるから
ではないでしょうか?
つまり、インターチェンジやSA・PAから本線に入ってくる車両は気持ちよくスペースを空けることができるのに追越車線からの流入は気に入らない、と感じてしまうのは、登坂車線を追い越しのために利用する人がいるからではないかと思います。
登坂車線を使って追い越しをしようとする人もいますが、
・追い越し方法等違反(道交法・第28条)
・最高速度違反(道路交通法施行令・第27条)
の2つの違反に問われる可能性があります。
とくに、高速道路の登坂車線の最高速度は100km/hではなく、
60km/h
ですので、大幅な最高速度違反で検挙されてしまうことも予想されます。
登坂車線を使った追い越しは、マナーが悪いだけでなく、本来、登坂車線を使う必要がある人にも不快な思いをさせてしまう行為ですので慎まなければなりません。
高速道路の登坂車線に限らず、道路交通法では、追い越しをされる側にも3つの義務を課しています。
道路交通法27条には、追い越しされる車両の義務として、
1.そのままの速度で走行する場合には道を譲る
2.相手車が追越しを完了するまで速度を上げてはいけない
3.道を譲る場合に道路中央との間に十分なスペースが無いときは、できるだけ道路の左端に寄る
ことをあげています。
つまり、登坂車線から追い越しをしてきた車両があったときに、
・加速して追い越されないようにする
・進路を譲らない
など、やり返してしまうと自分も道路交通法違反で反則切符を切られてしまう可能性があることになります。
左側から追い越してきた車両に対して、スムーズな追い越しをさせることに抵抗を感じてしまうかもしれませんが、安全や円滑な交通にとっては、そうしなければならないとされています。
左側から追い越しをするのも、邪魔をするのも良くないことですので、注意しなければいけませんね。
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道路構造令
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S45/S45SE320.html
Wikipedia [登坂車線]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BB%E5%9D%82%E8%BB%8A%E7%B7%9A
Wikipedia [追い越し]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BF%BD%E3%81%84%E8%B6%8A%E3%81%97
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Posted at 2013/09/13 01:01:41 | |
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