2014年04月05日
カックンブレーキの正体とは?

スムーズに停止しようと思っても、どうしても停止するときに「カックン」となってしまうことがあります。

やさしくブレーキを踏んでいるつもりでも、停止するときに姿勢の不安定さを感じてしまうので、

 「何かコツでもあるのかな・・・」
 「もしかしたら、自動車に原因があるんじゃない!?」


などと考えてしまいます。

本日は、ブレーキング時の「カックン」となってしまう、原因と対策などについて考えてみたいと思います。





ブレーキをかけたときに、

 身体が前方にもっていかれる

という感覚を受けますが、これが「カックン」となってしまう原因の1つです。

ドライバーや搭乗者はシートベルトで座席に固定されていますが、ブレーキング時の自動車はスプリングとショックアブソーバーの働きによって、

 やや前のめりの姿勢

になります。



完全に停止してからは、自動車の姿勢は元に戻りますので、

 前のめりの姿勢 → 元の状態

になるときに「カックン」となります。

そのため、できるだけ余裕をもってブレーキングすることが、カックンブレーキの予防になることが分かります。





「絶対にカックンとならない停止方法」があるとすれば、ブレーキに頼ることなく、"惰性"のみで停止することです。

しかし、公道でそれを実現することは困難ですので、カックンとならないためのコツを身につける必要があります。

カックンとならないためのコツは、

 停止する直前に"少しブレーキを緩める"

ことです。

完全に停止するまで同じ力でブレーキを踏み続けた場合、



上の図のように、自動車の後部は下のほうに、全部は上のほうに力がかかり、"短時間"で姿勢を元に戻そうとします。

これを、停止線の5mほど手前から、少しブレーキを緩めるようにすると、少しずつ自動車の姿勢が戻るようになり、停止時のショックが和らぎます。

余裕をもったブレーキングが重要なのはもちろんですが、

 少しずつ姿勢を戻していく

という点を意識すると、上手に停止できるようになると思います。





誰かにブレーキングのことを指摘されてしまうと、運転に自信をなくしてしまうこともあるかもしれません。

しかし、ブレーキング時にカックンとなってしまうのは、ドライバーだけの問題ではなく、

 ブレーキ・システム

が原因となっていることもあります。



現在の自動車に採用されているブレーキは、上の図のような「ディスクブレーキ」が多いですが、



このような「ドラムブレーキ」が後輪などに使われていることがあります。


ドラムブレーキは、自己倍力作用(セルフサーボ)があり、とても制動力が強いものです。

ドラムブレーキの構造上、ドラムの回転する力がシューを押し広げるように作用し、入力以上の制動力となるものです。

ドラムブレーキが採用されている自動車が「カックン」となりやすいのは、この自己倍力作用によるものです。


このように、自動車によっては「カックン」となりやすい場合もありますが、

 ・余裕をもったブレーキング
 ・停止寸前に少しブレーキを緩める


ようにすれば、停止時の衝撃を緩和させることができると思います。



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参考リンク

Wikipedia [ドラムブレーキ]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%A0%E3%83%96%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%AD

Wikipedia [ディスクブレーキ]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%96%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%AD

曙ブレーキ工業株式会社 [ドラムブレーキ]
http://www.akebono-brake.com/product_technology/product/automotive/drum/

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Posted at 2014/04/05 12:33:10 | コメント(5) | トラックバック(0) | コラム | イベント・キャンペーン