2014年04月09日
ウェットティッシュの「除菌」、その意味は?


ダッシュボード上やメーター回りなどの"ちょっとした汚れ"をきれいにするのに

 ウェットティッシュ

が役立ちます。

ウェットティッシュは、水に溶けにくい不織布(ティッシュ)に、アルコールや次亜塩素酸ナトリウムなどの液体を含ませたものです。

市販されているウェットティシュには、

 「除菌ができる!」

と表現されていることがありますが、「除菌」の意味を考えると、よく分からないという方もいるのではないでしょうか。

本日は、「除菌」にどの程度の効果があるのかについてご紹介します。






雑菌などの制御に関する用語では、「除菌」以外にも「殺菌」「滅菌」「抗菌」などがあり、その厳密な意味が分かりにくいものです。

ウェットティッシュでよく見かける「除菌」の定義は、「洗剤・石けん公正取引協議会」によると

 「物理的、化学的または生物学的作用などにより、
  対象物から増殖可能な細菌の数(生菌数)を有効数減少させること」


と説明しています。

また、食品衛生法では除菌を

 「ろ過等により、原水等に由来して当該食品中に存在し、かつ、発育し得る微生物を除去すること」

としています。

簡単にまとめると、ウェットティッシュの「除菌」は、

 細菌を取り除き、その数を減少させることができるもの

ということになります。






数は少ないかも知れませんが「消毒効果がある!」という説明のウェットティッシュもあります。

数が少ない理由は「指定医薬部外品」に該当してしまい、販売までの敷居がグンと高くなってしまうからだと思います。

「消毒」の定義は、

 「ものに付着している病原性微生物を「死滅」または「除去」させ、
  害のない程度まで毒性を無力化させること」


になります。

消毒に近い概念に「殺菌」や「滅菌」がありますが、

 ・殺菌:程度にかかわらず、細菌を死滅させる効果があること
 ・滅菌:菌を死滅させ、微生物の生存確率を100万分の1以下にする効果があること
(日本薬局方の定義)

など、少しニュアンスが異なるものになります。

少し話がそれましたが、ウェットティッシュに菌を減らす効果を期待するなら、薬局などで販売されている「消毒効果のあるウェットティッシュ」を選んでみるのもいいですね。






最近では、抗菌加工がされたハンドル・シフトレバーなどもあります。

「抗菌」の定義にもいくつかあるようですが、経済産業省の定義では、

 「菌の繁殖を防止する効果があること(対象は細菌に対して)」

としています。

細菌を死滅させたり減少させたりする効果ではなく、「増やさない効果がある」のが抗菌アイテムということになります。

抗菌の定義では、カビやヌメリといったものについては対象外ですので「抗菌アイテムだから安心!」というものではなさそうです。


細菌の制御に関する用語が多くありますので、その意味を理解した上で、さまざまなアイテムを利用するのがよさそうですね。




お友達の申請、いつでもお待ちしてます

MKJPでは、皆様からのお友達の申請をいつでも歓迎します!

申請方法は、プロフィールページの「お友達に誘う」のバナーをクリックして、
メッセージを送信するだけです♪

申請ページ(プロフィール)はこちらです!
http://minkara.carview.co.jp/userid/1400958/profile/

参考リンク

Wikipedia [ウェットティッシュ]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5

日本石鹸洗剤工業会
http://jsda.org/w/03_shiki/a_sekken30.html

Wikipedia [ダッシュボード]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%89_%28%E8%87%AA%E5%8B%95%E8%BB%8A%29

トヨタ自動車 [10ミニッツサービス]
http://toyota.jp/after_service/car_care/10mini/index.html#item0203

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

Posted at 2014/04/09 11:48:14 | コメント(2) | トラックバック(0) | コラム | イベント・キャンペーン