一昔前と比較するとハイブリッドカーや電気自動車も登場し、空気がきれいになっているような印象を受けることがありますが、地球温暖化の問題は、まだまだ解決しなければならない問題が山積していると言われています。
環境問題についてのニュース番組などで
「カーボンニュートラル」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、本日は、
カーボンニュートラルがどのような概念かについて、ご紹介します。
■温室効果ガスとは?
カーボンニュートラルを理解するためには、
「温室効果ガス」について知っておく必要があります。
温室効果ガスは、
・二酸化炭素
・メタン
・一酸化二窒素
など、そして、その他の人工的な物質のことを指していますが、地球全体に温室効果をもたらすガスです。
温室効果ガスの量が増えてしまうと地球全体の平均気温が上がり、生態系に悪影響を及ぼしたり、海面水位の上昇などの原因となります。
気象庁にあるグラフをお借りしていますが、1950年あたりと比較すると、平均気温は0.7~0.8度、海面水位も10cm程度、上昇していることが確認できます。
これらのことから、地球環境にとっては、二酸化炭素やメタンなどは
できるだけ出さないようにした方が良い
ということが分かります。
■バイオ燃料の基礎
地球環境に良い燃料に、
「バイオ燃料」があります。
バイオ燃料は、ガソリンや軽油ではなく、サトウキビやトウモロコシでエタノールを作り、それを燃料にしてエンジンを動かそう、というものです。
そして、原料となるサトウキビなどは、植物ですので、
光合成
をして、生育します。
この光合成が、「カーボンニュートラル」を理解するためのポイントとなります。
■いよいよカーボンニュートラルの説明です!
それでは、カーボンニュートラルの説明をします。
まず、カーボンニュートラルは、
・カーボン = 二酸化炭素(carbon deioxide)
・ニュートラル = 中立(neutral)
という意味に分けて考えることができます。
二酸化炭素が中立、という点が分かりにくいかもしれませんが、
一連の工程の中で、二酸化炭素が排出されても、同量の二酸化炭素を吸収している状態
のことをカーボンニュートラルと言います。
サトウキビで作られたバイオ燃料もカーボンニュートラルということができますが、それは、
「光合成によって吸収された二酸化炭素の量とバイオ燃料を燃焼させたときに排出される二酸化炭素の量が同じ」になるからです。
このように、二酸化炭素の量が増えもせず、減りもしない「中立」な状態をカーボンニュートラルと言います。
注)もう少し広い範囲で、カーボンニュートラルを定義することもあるようです。
■せっかくなので、化学式で…
私もあまり好きではありませんが、「化学式が大嫌い!」という方は、読み飛ばしていただいて構いません。
それでは、
サトウキビからエタノールを作り、アルコール燃料として利用する場合で考えてみます。
まず、光合成は、二酸化炭素と水が反応し、ブドウ糖と酸素に分解される化学反応のことです。
それを、化学式で表現すると、
となります。
次に、ブドウ糖からエタノールができる過程は、
です。
出来あがった燃料を燃やす(酸素と反応)させると、
となります。
まとめて化学式を見ると、
のようになり、光合成で6つのCO2を吸収し、エタノールを作るときに2つのCO2、燃やしたときに4つのCO2を排出しています。
結果として、CO2は、増えも減りもしていません。
これがカーボンニュートラルです♪
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【参考リンク】
Wikipedia [光合成]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%89%E5%90%88%E6%88%90
Wikipedia [バイオ燃料]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%AA%E7%87%83%E6%96%99
気象庁 [温室効果ガスに関する基礎知識]
http://ds.data.jma.go.jp/ghg/kanshi/tour/tour_a1.html
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Posted at 2013/06/22 01:01:26 | |
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