2012年08月14日
街中の甘い誘惑・・・
自動車をローンで購入したときに、車検証の名義が自分の名前ではなく、ローン会社の名義になっていることがあると思います。





これは、「所有権留保」という制度によるもので、ローンを完済して名義を自分の名前に変更してもらうまでは、所有権はローン会社のものとなっています。

したがって、何らかの事情によってローンの返済が滞ってしまったときには、ローン会社が自動車を回収しに来て、売却した代金をローンの返済に充てるという強硬的な手段を取ることも可能になっています。

しかし、自動車の使用者がローン会社から逃げてしまったときには、「金融車」という扱いになってしまうことになります。

この場合の金融車は、市場に出回ることはほとんどないと思いますが、その理由は、税金の請求が使用者に行くからだと思われます。


ところで、





このような、車に乗ったままお金貸します!のような看板や貼り紙を見かけたことはあるでしょうか?

これは、自動車を担保にキャッシング(借金)ができますよ!という貸金業者の広告になります。

「自動車を担保に」というのが分かりにくいと思いますが、高い金利でお金を返すことができなくなってしまうと、怖いお兄さん(たぶん・・・)がやってきて自動車を持って行ってしまいます。


大切にしていた車を持っていかれて大変ショック!


とは思いますが、大変なのはこの後です・・・



通常のケースでは、回収にやってきたお兄さんは、その車を"名義変更もすることなく"プライベートで使用することになります。

そして、「車を返してほしければ、借金を払え!」となるのですが、しばらく乗り回してお兄さんが飽きてきたら、金融車として売却してしまうこともあるそうです。



売却されてしまったら、「車はないのに、毎年税金の通知だけがある」という状態になります。

金融車を購入した人は、車検だけ通しておけば税金を払うことなく乗り続けることができます。

当然、「廃車や盗難の届けは、怖くてできない!」ですよね?



このようなことにならないように、街で





のような貼り紙を見ても、


車でお金を借りてはいけません!



※私が友人から聞いたことがある内容を元に記事を書いています。
内容に誤りがありましたら、ご指摘して下さい。


Wikipedia [自動車検査証]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BB%8A%E6%A4%9C%E8%A8%BC
Posted at 2012/08/14 01:01:33 | コメント(2) | トラックバック(0) | イベント・キャンペーン