自分の愛車に横滑り防止装置(ESC)が装備されている、という方もいると思います。しかし、なかには「あまり横滑り防止装置(ESC)について意識したことがない」という方も多いのではないでしょうか。
横滑り防止装置(ESC)は、急なハンドル操作をしたときなどに
・横滑りを感知してくれる
・車両が制御不能とならないようドライバーに代わって制御してくれる
機能です。
つまり、コントロールを失いかけた場合に、
ドライバーに代わって「エンジンの出力」「ブレーキ力」を適切に制御してくれるものです。
本日は、横滑り防止装置(ESC)のはたらきについて確認してみたいと思います。
運転中に横滑りを起こし、車両が不安定な状態になる場合は、一般に
・アンダーステア
・オーバーステア
に分けて考えることができます。
アンダーステアは、カーブを走行中に一定の舵角のまま加速した際、
フロントタイヤが遠心力によって、外方向に流れる挙動(シャシー特性)
のことです。
横滑り防止装置(ESC)が作動していない場合は、道路外に出てしまうこともあり、非常に危険な状態になります。
しかし、横滑り防止装置(ESC)が適切に作動すると、曲がろうとしている方向の後輪(運転席側・リア)にブレーキをかけ、制御不能になるのを回避してくれます。
また、横滑り防止装置(ESC)によっては、リアタイヤだけでなく、フロントにもブレーキをかけて、一旦速度を落としてから制御可能になるようプログラムされている場合もあります。
これに対して、オーバーステアは、カーブを走行中に一定の舵角のまま加速した際、
リアタイヤが遠心力によって、外方向に流れる挙動
のことをいいます。
自動車のリアが遠心力によってコーナーの外側に振られますので、車両はコーナーの内側方向に向いてしまうことになります。
このようなときに横滑り防止装置(ESC)が適切に作動すると、外側の前輪にブレーキをかけて車両の方向を修正してくれることになります。
横滑り防止装置(ESC)の効果については、2005年に「独立行政法人自動車事故対策機構」がデータを公表しています。
その公表されたデータによると、
・車両単独事故で約44%、正面衝突事故で約24%事故率が減少
・大破事故で約62%、中破事故で約46%事故率が減少
・乾燥路で約20%、湿潤路で約58%事故率が減少
・直線路で約42%、カーブで約36%事故率が減少
と、横滑り防止装置(ESC)を使用することで、事故発生の確率を相当抑えてくれることが分かります。
日本では横滑り防止装置(ESC)の義務化が決定していますので、順次、すべての車両に横滑り防止装置(ESC)が装備されることになります。
日本以外でもアメリカやEUなどで横滑り防止装置(ESC)義務化が既に決定しています。
これまで横滑り防止装置のスイッチを見て、「何のためのスイッチだろう…」と思われていた方もいると思います。
冬は凍結によるスリップが生じやすくなりますので、原則、ESCを作動させた状態(キャンセルスイッチは押さずに)で走行すると安心です。
もっとも、横滑り防止装置(ESC)にも限界がありますので、無理な運転をせず、慎重な運転を心掛けるようにしてください。
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国土交通省 [横すべり防止装置の働きとその効果]
http://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/02assessment/car_h20/safetydevice/scs.html
Wikipedia [横滑り防止装置]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A8%AA%E6%BB%91%E3%82%8A%E9%98%B2%E6%AD%A2%E8%A3%85%E7%BD%AE
Wikipedia [オーバーステア]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A2
Wikipedia [アンダーステア]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A2
ESC普及委員会
http://www.esc-jpromo-activesafety.com/index.html
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Posted at 2013/11/26 01:01:36 | |
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