安全なカーライフを送るためには、安全運転をする必要があり、頻繁に
「スピードの出しすぎ」に注意するように言われます。スピードを出しすぎてしまうと、歩行者や自転車の存在に気付いたときに制止できなくなってしまったり、万一、事故が起きてしまったときの相手方のダメージを大きくしてしまう要因になります。
本日は、
速度と目の能力(視覚能力)の関係から、速度の出しすぎはやっぱり危険なのだということを確認したいと思います。
運転しているときの速度が上がると、ドライバーの視野が狭くなることは、比較的よく説明されていることです。
静止しているときの人間の視野は、
左右方向に180度~200度あるとされていますが、
・時速 40㎞ : 100度(静止時の半分程度)
・時速130㎞ : 30度(静止時の1/6~1/7程度)
にまで狭くなります。
速度が上がるにつれて注視する視点も遠くになりますので、歩行者や自転車の発見が遅れてしまう可能性があります。
速度が上がると静止しているときと比べ、視野だけでなく視力も低下することが分かっています。
「動体視力」という言葉を聞いたことがあると思います。動体視力は、動いている物を視線を動かさずに識別する能力のことをいい、
・横方向の動きを識別する
DVA動体視力
・前後方向の動きを識別する
KVA動体視力
に区分することができます。
速度が高くなると視力は低下し、個人差はありますが静止時に
視力1.0~1.2である人は、
・時速 50km : 0.8
・時速100㎞ : 0.6
程度にまで低下するそうです。
スピードを出しすぎてしまうと、視野が狭くなるだけでなく、視力の低下によっても危険が増すことが分かります。
うっかり見落としてしまっている点があるときに「盲点」という言葉を使いますが、目の網膜の視神経が入る部分のことも「盲点」とよびます。
目の盲点は、視神経乳頭とよばれる部分にあり、光を感じる細胞(視細胞)がないので、この部分に入った情報を知ることができません。
つまり、歩行者や自転車などが目の盲点に入ったときは、必ず発見が遅れてしまうことになります。
自分に目の盲点があることを確認できる「ファイザー株式会社」のリンク情報を載せておきましたので、興味のある方は試してみてください。
速度が増せば増すほど「視野」「視力」が低下し、私たちの目には「盲点」があることを確認しました。
よく「高速道路でタイヤ交換中の人を跳ねた…」という事故がありますが、速度がでていることで「視野」が狭くなっていることが原因なのではないかと思います。
自分の能力を過信せず、余裕のある速度で運転を楽しむのが一番ということですね。
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ファイザー株式会社|盲点チェックムービーの使い方
http://www.ntg40.jp/check/howtouse1.html
チバビジョン|動いているものを見る視力は?
http://www.cibavision.jp/drt_voice/2010/drt_column19.html
Wikipedia|目
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9B%AE
JAF|速度と視野の関係を教えてください。
http://www.jaf.or.jp/qa/ecosafety/careful/06.htm
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Posted at 2013/11/16 01:01:17 | |
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