2014年02月18日
雪道走行後の愛車のチェックポイント




関東甲信から東北地方にかけて経験したことがないような大雪に見舞われましたが、中央自動車道の通行止めが解除されるなど、徐々に解消に向かっているように感じます。

道路に積もった雪も少しずつ除雪作業が進み、何とか自動車で出かけられるようになってきた、という方も多いのではないでしょうか。

積雪のある道路を走行した後は、一般に

 洗車をしっかりとしておくように

と言われますが、これは、道路に散布された融雪剤によるさびを防ぐことが目的です。

時間のあるときに丁寧に洗車をすることで愛車を守ることができますが、本日は、もうひとつ確認しておいたほうが良い点についてご紹介します。





積雪量が数センチメートルの場合は気になりませんが、10センチメートル以上の雪が積もっている場所を走行した場合は、「ドライブシャフト・ブーツ」がダメージを受けていることがあります。

ドライブシャフトは、エンジンの駆動力をタイヤに伝えるための部品で、ジョイント部分がゴム製のカバー(ブーツ)でおおわれている部品です。





このゴム製の部品のことを「ドライブシャフト・ブーツ」と言いますが、路面からの小石や砂が当たり、比較的ダメージを受けやすいものになります。

そのため、積雪が多い場所を走行したり、草が多く茂っている場所を走行した後は、ドライブシャフトブーツに破れがないかの確認が必要になります。







ドライブシャフト・ブーツの内部にはグリスが充てんされ、ジョイント部分の劣化や破損が生じないようになっています。

ドライブシャフト・ブーツの破れに気づき、すぐにブーツの交換をすればいいのですが、気付かないでいるとドライブシャフト自体の交換が必要になります。

ドライブシャフトの劣化や破損が生じると、ハンドルを左右どちらかに切ったとき(曲がるとき)に「カタカタ…」と音がするようになります。

ドライブシャフトから音がするようになってからでは修理代が高くなりますので、音がする前にゴムの破れを見つける必要があります。







ドライブシャフト・ブーツの点検方法は、タイヤの裏側を「見る」だけです。

見るだけなので簡単ですが、タイヤを左右どちらかに切った状態で確認したほうが見やすいと思います。

洗車の時やオイル交換をするときなど、定期的に確認しておくようにすると安心です。




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MAZDA [ドライブシャフトブーツ]
http://www.mazda.co.jp/service/parts/dsb/

HONDA [ドライブシャフトブーツ]
http://www.honda.co.jp/afterservice/communicationbook/drive/driveshaftboots/

Wikipedia [ドライブシャフト]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%95%E3%83%88

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Posted at 2014/02/18 13:19:57 | コメント(3) | トラックバック(0) | コラム | イベント・キャンペーン
2014年02月16日
愛車に積もった雪の重さは何キログラム?

発達中の低気圧の影響で、関東甲信地方は15日未明から記録的な大雪となり、山梨県甲府市で積雪が100センチを超えるほどとなりました。

普段はあまり雪が積もらない地域に住んでいる人でも、今回はタイヤチェーンを装着したり、雪かきが必要になった、という方も多いのではないでしょうか。

本日は、自動車やカーポートに積もった雪がどのくらい重いのかについて考えてみたいと思います。







雪の重さを計算するときに必要な概念に「比重」というものがあります。

比重は、「ある物質の質量と、その物質と同じ体積の標準物質の質量の比」と定義されていますが、一般的に

 セ氏4℃の水

を標準物質として計算されます。





小学生か中学生の頃に10cm四方の容器に入れられた水の重さが「1kg」になると教わりましたが、比重が1、つまり雪が水とおなじ比重であるとすると

 10cm四方の雪のかたまり = 1kg

ということになります。

実際には雪の比重は1未満になりますので、

 雪の体積 × 雪の比重

で雪の重さを推測できます。





雪の比重は、「粉雪」「みぞれ」「ボタン雪」などで異なるものですが、一般には0.2~0.5の間で計算されているようです。

建築基準法では、構造計算をする場合に「積雪量1cmごとに1m2につき20N以上(比重にすると約0.2)」としなければならないとしていますし、カーポートのメーカーでは0.3で計算しているケースがあります。

ここでは、雪の比重を「0.3」として雪の重さを計算してみます。


10cm四方の容器に入れられた水の重さが「1kg」でしたので、同じ体積の雪の重さは、

 1kg × 0.3 = 300g

となります。


今回の大雪では、東京都心部でも「27センチ」の積雪があったとニュース記事にありましたので、



このような体積の雪の重さは、上の計算を基準にすると

 300g × 2.7 = 810g

になります。

計算を簡単にするため、1cm四方の面積に27センチの雪が積もった場合、

 810g÷100=8.1g

になることを確認しておきます。







1cm四方の面積に27センチの雪が積もった場合、

 8.1g

の重さになることを確認しました。

自動車に積もった雪の重さを知るには、

 自動車の表面積(cm2) × 8.1g

で計算すればよいことになります。



たとえばトヨタのヴィッツ“GRMN ターボ”の場合は、

 全長 3945mm = 394.5cm
 全幅 1695mm = 169.5cm

となっていますので、長方形であると仮定すると

 表面積 = 394.5 × 169.5
     = 66867.75cm2

となります。


そのため、ヴィッツに27cmの雪が積もった場合、おおよそ

 66867.75 × 8.1g = 541628.8g

約541kgの重さになることが分かります。


カーポートやガレージの屋根に積った雪の重さが心配になったときは、雪の比重を推測しておおよその重さを計算してみてください。



※記事中の計算に一部誤りがあり、修正させていただきました。
ご指摘いただきました とかち@Z34濃紺 様、ありがとうございました。


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みんカラ [スペック詳細・ヴィッツ]
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goo辞書
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/184634/m0u/

Wikipedia [比重]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AF%94%E9%87%8D

【LIXIL トステム】折板カーポート
http://tostem.lixil.co.jp/lineup/exterior/carport/teriosport3/

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Posted at 2014/02/16 13:49:40 | コメント(5) | トラックバック(0) | コラム | イベント・キャンペーン
2014年02月14日
ワッシャー(座金)の基礎知識


愛車のパーツの取り外しなどをしていると、ボルトやナット・ワッシャーが多く使用されていることが分かります。

パーツ同士の締結やパーツと車体との締結のためにボルトやナットが使用されるのは分かりますが、ワッシャーが使用されている目的や注意点については分からないことも多いのではないでしょうか。

本日は、ワッシャー(座金)の基本的なことについてご紹介します。






ワッシャー(座金)はボルトとナットなどの間に使用される部品で、主に

 1.座面の保護
 2.緩み防止
 3.気密保持
 4.絶縁・導電


などを目的に使用されているものです。

自動車に使用されている多くのワッシャー(座金)は、これらのなかでも「緩み防止」「座面の保護」を目的に使用されています。

つまり、走行中の振動によりボルトやナットに緩みが生じたり、座面を安定させるため、ワッシャー(座金)を間に挟み込んでいるわけです。

また、エンジンオイルの交換のときに緩めるドレンプラグにもワッシャー(座金)が使用されていますが、この場合は、

 ワッシャーを押しつぶすことによって気密保持

の効果を高めるためのものです。

ドレンプラグのワッシャーは「繰り返して使えない」と言われるのは、一度、つぶれてしまったワッシャーでは、期待される気密保持の効果が得られないからです。







ワッシャー(座金)で普段よく目にするのは、「平ワッシャー(平座金)」「スプリングワッシャー(ばね座金)」ですが、これ以外にも

 ・歯付き座金
 ・角ワッシャー


など多くの種類のワッシャー(座金)があります。

平ワッシャーは、緩み止めの他、パーツの傷つきを予防したりネジやボルトの頭がめり込んでしまわないようにするために使用されます。

これに対してスプリングワッシャーは、平ワッシャーの一部が切断され、ねじれた形状をしています。

このねじれた形状がばねのはたらきをし、万一ネジやナットが緩んだときでも反発力によって、外れにくくなる効果があります。

また、スプリングワッシャーはナットとパーツの両方に食い込むことで効果を発揮するものですので、頻繁に分解されるような場所では使用されません。

自動車の場合はナンバープレートなど、頻繁に取り外すものではなく、脱落しては困るような所に使用されています。







ワッシャーの中でもスプリングワッシャーについては、

緩み止めの効果が期待できるどころか、緩みの原因になる

という意見もあります。

これは規定以上の力で締め付けすぎてしまい、スプリングワッシャーの効果が損なわれてしまうのが大きな原因です。

そのため、スプリングワッシャーが使用されている場合は、締め付け過ぎに十分注意するようにしてください。

また、ワッシャー(座金)の緩み防止効果を過信することなく、定期的な点検もするようにすると安心ですね。




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Wikipedia [座金]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BA%A7%E9%87%91

ネジクル [座金・ワッシャー]
http://www.tsurugacorp.co.jp/dictionary/washer/index.html

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Posted at 2014/02/14 12:54:46 | コメント(3) | トラックバック(0) | コラム | イベント・キャンペーン
2014年02月12日
自動車保険の同居の親族に「内縁の妻(夫)」は含まれるか?


万一に備えて、自賠責保険だけでなく、任意の自動車保険に加入している人が多いと思いますが、運転者の範囲に「同居の親族」という表現が使われています。

同居の親族とは、一般に同一の住居に居住している「6親等以内の血族・配偶者および3親等以内の姻族」であると定義されています。

保険会社のホームページや契約約款等には、同居の親族に「内縁の妻(夫)」が含まれると説明されている場合がありますが、思わぬ落とし穴もありますので注意が必要です。

本日は、自動車保険における内縁の妻(夫)の注意点についてご紹介します。







まず、内縁の定義ですが、法律上、

 「結婚をする意思をもって共同生活を営み、社会的には正式な夫婦と認められているのに、婚姻届を提出していない男女の関係のこと」

を内縁の夫婦と定義されています。

婚姻届を提出していないので、法律的には正式な夫婦として認められていませんが、事実上の夫婦である男女に対して、正式な夫婦の権利・義務の一部を発生させよう、という目的の制度です。

また、

 ・共同生活の実態のない、婚約している男女
 ・いわゆる妾関係にある男女
 ・結婚をする意思のない、同棲しているだけの男女


については、「内縁の妻(夫)」として認められませんので注意が必要です。

内縁の夫婦については「準婚関係」と表現されることもありますが、内縁関係が認められるためには、

 1.社会的実質的に結婚をしようという、男女の合意があること
 2.正式な夫婦と同様な共同生活が認められること


の2つを満たしていることが必要になります。







自動車保険の契約では、一般に「内縁の妻(夫)が配偶者に該当する」という説明がされています。

つまり、内縁関係にある相手方の加入する自動車保険を利用できることになりますので、運転者を夫婦限定に指定することができます。

ここで、内縁関係にあると考えている人は、

 「お得に自動車保険に加入できる!」
 「経済的だね!」


と喜ぶかもしれませんが、一般に

 内縁関係は簡単には認めてもらえない

ものです。

とくに相手方に正式な配偶者がいる場合などは、相当な長期間に及ぶ共同生活の実態がないと、裁判でも簡単には内縁関係を認めてもらえません。

そのため、自動車保険の説明にある

 「内縁の妻(夫)も配偶者に該当します」

という説明は、

 「内縁の妻(夫)と認められれば配偶者に該当します」

というつもりで読むと、いざというときに困らずに済みます。

内縁関係は

 「自分が主張すれば成立する」

ものではなく、

 「裁判などで認めてもらって、初めて成立する」

という点に気をつけるようにしてください。




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Wikipedia [内縁]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%85%E7%B8%81

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Posted at 2014/02/12 12:41:34 | コメント(1) | トラックバック(0) | コラム | イベント・キャンペーン
2014年02月10日
雪道運転の基礎知識


東京都心でも積雪が20センチを超えるなど、太平洋側を中心に記録的な大雪となりました。

今回の大雪によりケガや亡くなった方が29都府県で1498人に上りましたが、天候が回復した現在でも、雪が残っている間は油断することができません。

ふだん積雪を経験しない地域の方の場合、雪道や凍結路面を運転するときに思わぬトラブルが発生してしまうことも考えられます。

本日は、雪道運転の基本的な知識・テクニックについてまとめてみたいと思います。







雪道を運転する場合は、心構えや運転テクニックなども重要ですが、「運転する前の準備」も重要です。

雪道運転をする前の準備としては、

 (1)ランプ類に積もっている雪を取り除く
 (2)スコップや段ボール、軍手などを積載する
 (3)必要に応じてタイヤチェーンを装着する


などになります。

まず、雪が降っているときは、それだけでも視界が悪くなり、事故が発生するリスクが高くなります。

そのため、他のドライバーからの視認性を高めるため、ヘッドライトを点灯させることが重要になりますが、ランプ類に雪が積もっている状態では、点灯させる効果がなくなってしまいます。

ランプ類に積もっている雪を取り除き、他のドライバーから確認されやすいようにしておく必要があります。

また、ぬかるみなどで身動きがとれなくなることも考えられますので、用意できればスコップや段ボール、軍手などを準備しておくと安心です。

雪が大量に残っているときにタイヤチェーンを装着するのは当然ですが、装着しない場合でも、目的地に向かう途中で必要になることもあります。

装着するかどうか迷ったときは、タイヤチェーンを積載して出かけるようにすると良いと思います。







雪道を運転する場合の注意点については、他のブログなどでも多く紹介されていますが、

 (1)"急"のつく運転操作をしない
 (2)車間距離を多めにとる
 (3)万一、車体が滑り出しても慌てずに対応する


などが重要です。

急ハンドルや急ブレーキ、急加速などはしないようにし、車間距離も十分とるようにしましょう。

JAFが行ったテストでは、乾燥した舗装路面で時速50キロメートルからのフルブレーキでは、制動距離が「10.7m」になります。

これが圧雪路になると「35.3m」、凍結路面では「111.8m」にまで制動距離が延びるとされています。



路面に雪が残っている場合は、最低でも普段の3倍の車間距離をとるようにするべき、というのは、このようなデータに基づくものです。



また、万一、車体が滑り出した場合は、落ち着いてハンドル操作をすることで、危険を最小限に抑えることができます。

車体の後部が滑って流されることがありますが、

 右に流されたら、ハンドルを右にきる
 左に流されたら、ハンドルを左にきる

ことで対応します。

このときに慌てて急ハンドルをしてしまうと、さらに不安定な状態になることもありますので、落ち着いてジワリとハンドルを切るようにします。





最後にぬかるみなどで立ち往生してしまった場合は、無理にタイヤを回転させて脱出しようとしないことが重要です。

アクセル操作だけで脱出を試みると、さらに脱出が困難な状態になることもありますので、

 (1)障害となっている雪を取り除く
 (2)段ボールなどを敷いて脱出しやすくする


ことで脱出を試みます。

段ボールや砂など、滑り止めになるようなものがなく、どうしても脱出できない、というときは、最後の手段として



 フロアマット

を利用することもできます。

救援を呼ぶことができず、脱出が困難な状況に陥った場合に、フロアマットを使って脱出を試みてください。



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参考リンク

北海道 [冬道での事故回避]
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/dms/grp/03/pfuyumiti.pdf

YOMIURI ONLINE [記録的大雪…13人死亡、1498人負傷]
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20140209-OYT1T00325.htm

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Posted at 2014/02/10 12:11:25 | コメント(7) | トラックバック(1) | コラム | イベント・キャンペーン