楽しいカーライフを送るためには、安全運転やDIYでの注意点の確認だけでなく、自動車の盗難や車上狙いの被害に遭わないようにする必要があります。
プロによる自動車の盗難の場合、できることの対策には限りがありますが、車上狙いの被害に遭わないためには、
車内に貴重品などを残さない
という基本を徹底的に守ることが重要です。
本日は、盗難被害品13位に登場する
「運転免許証の盗難」について、簡単に知っていることをまとめてみたいと思います。
■運転免許証を盗難する目的は?
車上狙いの被害品では、カーナビやバッグ、外装部品・ホイールなどが上位にきます。
そして、全体の構成では1%未満となりますが、「運転免許証」も盗難の対象になります。
運転免許証を盗難する主な目的は、
本人確認書類として利用し、借金をする
ことだと思われます。
よく、盗難の対象となった運転免許証で偽造免許証を作ったり、本人になり済ましたり…というのは、非常に少ない事例だと思います。
その根拠となるデータが見当たらなかったので、あくまで個人的な感覚ですが、盗んだ運転免許証で借金をされた場合について考えます。
■借金の返済義務は誰にある?
最も不安になるのは、
借金の返済をしなくてはならないの?
という点だと思います。
運転免許証が盗難されるとしたら、窓ガラスを割られたり、ナビなども盗難されている可能性があります。
自動車の修理やパーツの再購入に出費がかかり、
さらに借金の返済までしないといけないのか?
が心配ですよね。
しかし、不正に使用された運転免許証で借金をされた場合でも、本人が消費者金融などにお金を支払わなければならない、ということにはなりません。
注意する点があるとすれば、CICやJICCなどの信用情報機関に、申込みの事実や契約の事実が残されたままになっていないかを確認した方が良いと思います。
これも事故情報ではありませんが、自動車ローンを組むときなどに審査に影響を与える可能性がないとも言いきれません。
いずれの場合でも、第三者が勝手に契約してしまったものは、「無権代理」として、本人にその効果は及ばないことになります。
※
無権代理の意味はこちらから。
■後日、借金の返済をしなくてはならない場合
基本的に、勝手に作られた借金は、たとえ契約が自分の名前でも返済の義務はありません。
しかし、法律上の
「追認」という行為をしてしまうと、借金の返済義務が生じます。
追認は、簡単にいうと「借金の返済義務があることを認めてしまうこと」です。
そんなもの認めるわけない、と考えるかもしれませんが、ある日突然、怖い人が自宅に訪れ、
「お前にお金を貸した!返済しろ!」
と来たときに、
いくらか支払ってしまう
人が出てくると思います。
この「いくらか支払ってしまう」行為が追認になりますので、注意しないといけません。
運転免許証には、通常、"自宅の住所"が記されています。
自分の住所を誰かが知っているかも知れないこと、そして、怖い人がお金を請求しに自宅に訪れるかもしれないという心配は、大変大きなものだと思います。
普段は、「こんなもの盗んで、どうするの?」と考えていても、実際に盗まれてしまうと困ってしまうものが「運転免許証」です。
運転免許証と同じように、借金ができる可能性のある書類は、公的なもので、
・健康保険証
・住民票
・住民基本台帳カード
・戸籍謄本
・パスポート
・在留カードまたは特別永住者証明書(外国籍の方)
・後期高齢者医療被保険者証
・生活保護手帳
などが考えられます。
お金を貸す業者によっては、本人確認書類に含まれないものもあるかもしれません。
しかし、裁判上の事務手続で、本人確認書類に使われることのあるものがほとんどですので、これらの書類やカードの取り扱いも注意するようにした方が安心ですね。
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【参考リンク】
全国銀行協会 [お取引時の確認について]
http://www.zenginkyo.or.jp/service/procedure/document/
CIC
http://www.cic.co.jp/
JICC
http://www.jicc.co.jp/
Wikipedia [運転免許証]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%8B%E8%BB%A2%E5%85%8D%E8%A8%B1%E8%A8%BC
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Posted at 2013/05/02 00:51:12 | |
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