今日は、少しタイトルがイマイチかもしれませんが、
「LEDの発光原理」について考えてみたいと思います。
何日か前に、ハロゲン球のことについて記事にしたことがありましたが、
LEDランプがどのような仕組みで光るのか?と考えると意外と難しいと思います。
おなじみのWikipediaの解説を読んでも、なかなかピンとこない人も多いのではないでしょうか?
そこで、今日は電気のことを何も知らなくても理解できることを目標に、記事にしてみたいと思います。
まず、最初にLEDランプの中は、次のような構造になっています。
一般的(?)なLEDランプは、
(エポキシ)樹脂によって内部が充填され、その中には
Au(金)製のワイヤーと
LEDチップ、そして外部からの電源を得るための
フレームの3つの構造になっています。
この金のワイヤーは、LEDチップとフレームを安価に接続するためのワイヤーボンディングされたものですが、金の高騰により銀や銅などが普及し始めています。
そして、問題となるのはLEDチップの中身ですが、
「何がどうして、どうやって発光するのか?」
をできるだけ簡単に(難しい事を抜きにして)説明します。
その前に、
「そもそも半導体って何?」と疑問になると思いますが、
導体 → 電気を通す物質(物体)
絶縁体 → 電気を通さない物質(物体)
半導体 → 導体と絶縁体の中間的な物質(物体)
ということで、電気をどの程度通すのか?といった性質は、その物質によって様々となっています。
そして、上の図のLEDチップの中には、
プラスの性質を持つ半導体と
マイナスの性質を持つ電子が入っています。
この状態でLEDチップに電圧をかけると、プラスの性質を持つ半導体はマイナスの方へ、マイナスの性質を持つ電子はプラスの方へ進みます。
ここで、気付いている方もいるかもしれませんが、プラスとマイナスですので磁石のN極とS極のように、一緒になった方が安定します(再結合といいます)。
さらに、プラスの半導体と電子がバラバラでいる時よりも、一緒になっていた方が必要なエネルギーが少なくて済みます。
その
不要になったエネルギーを光りに変換することでLEDランプは発光します。
プラスの半導体とマイナスの電子が衝突したエネルギーを発光させるのではなく、
余ったエネルギーを光に変換することで発光しますので、間違えないようにして下さい。
また、
フィラメントを加熱して点灯させるのではなく、電気を直接(ダイレクトに)光に変換できることから、長寿命が実現できるというわけです。
LEDランプの発光原理は、簡単に説明すると、このような感じになりますが、ある程度のイメージをつかんでから、他のサイトの説明を読むと、理解しやすくなると思います。
※分かりにくかったら、ごめんなさい<(_ _)>
日本電球工業会「発光原理と特性」
http://www.jelma.or.jp/05tisiki/pdf/guide_led_01.pdf
JLDS「LED照明ハンドブック基礎編」
http://www.led.or.jp/publication/handbook/pdf/ledHandbook_01_Kiso.pdf
原子力とエネルギーの学習遊園地
http://www.athome.tsuruga.fukui.jp/nuclear/information/athome/175/s_01.html
エーモン工業
http://www.amon.co.jp/
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Posted at 2012/09/20 01:01:46