野積みされた廃タイヤの山が自然発火した、という話しを聞くことがあります。
普段使用している自分の愛車のタイヤが燃えることはないのに、
「なぜ、廃タイヤになると燃えるのか?」
という点が不思議です。
本日は、
「なぜ廃タイヤが自然発火してしまうのか?」という点についてご紹介したいと思います。
廃タイヤであるかどうかにかかわらず、ものが燃えるためには、
1.燃えるものがある
2.発火点以上の温度になる
3.酸素がある
ことの3つの要素が必要になります。
廃タイヤの場合は、「燃えるもの(廃タイヤ)」と「酸素」はありますので、
なぜ、発火点以上の高温になるのか?
が1つのポイントになります。
なぜ、廃タイヤが発火点以上の高温になるのかは、
1.タイヤが劣化している
2.内部にスチールコード(金属)が使用されている
ことの2つが関係しています。
まず、タイヤが劣化してひび割れてくると、内部のスチールコードがむき出しの状態になったり、雨水が内部に浸透したりします。
その結果、スチールコードの金属の腐食、つまり
金属の酸化反応
が起こります。
「使い捨てカイロ」などをイメージしていただくと分かりますが、金属の酸化は
「発熱反応」ですので、タイヤ内部から熱が発生することになります。
そして、熱が発生すると、さらに金属の酸化反応が進み、いずれ
廃タイヤの発火点以上の高温になる
ということが現実に起こってしまうわけです。
いちど廃タイヤが燃えてしまうと、消火するのが大変困難になります。
タイヤやプラスチックなどの高分子化合物は、その成分の大半が
水素と炭素
です。
廃タイヤの半分ほどは燃料としてリサイクルされていることからも分かるように、燃えてしまうと
軽油を燃やしたときと同じくらいの熱量
が発生します。
通常の火災では、「水」をかけて、
・冷却
・空気の遮断(酸素の遮断)
が行われますが、タイヤの場合は、表面に水がたまりにくく、冷却や空気の遮断が簡単にはできません。
そのため、一度、タイヤの火災が発生してしまうと、大きな火災となってしまうこともある点に注意が必要になります。
あまりないとは思いますが、自宅に廃タイヤを何十本も放置されている方は、できるだけ早めにリサイクルに回すようにしてください。
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Posted at 2014/05/15 12:02:59