ガソリンスタンドといえば、日頃から「水まき」をしている印象があります。
また、洗車サービスを提供しているガソリンスタンドについては、さらに大量の水を使用しています。
しかし、給油中に誤ってガソリンをこぼしてしまうこともありますし、オイル漏れがある自動車が来店することもありますので、オイルやガソリンの混ざった水がどのように処理されているのかが気になります。
ガソリンやエンジンオイルのまざった水の処理については、あまり考える機会がありませんので、本日は、
"ガソリンスタンドで使用された水の行方"について考えてみたいと思います。
ガソリンスタンドには、上の図のような「油水分離槽」というものがあります。
油水分離槽は、3つ~4つに分かれた連続型の枡のことで、
「油が水より軽い」
という性質を利用したものです。
水と油がまざると、水よりも比重の小さい油は枡の上部に浮き、水は下に移動して分離します。
一見、油の方が水より重そうに感じますが、「天ぷら」の調理をイメージしていただくとわかると思います。
最初は天ぷらの衣に含まれる水分が多いので、鍋の底の方に沈みますが、天ぷらの衣に含まれる水分が油に置き換えられると、鍋の底から天ぷらが浮かんできます。
揚げ物は「鍋から浮かんできたら完成」と言われることがありますが、水と油の比重を考えると、とても理にかなっていることが分かります。
ガソリンスタンドには、このような油水分離槽がありますので、こぼれてしまったガソリンやエンジンオイルなどが水にまざっていたとしても、河川を汚すようなことは、通常はありえません。
ガソリンと水を比較すると、水の方が比重が大きいため、「ガソリンの方が軽い」ということができます。
しかし、水と比較してガソリンは軽いものの、気化したガソリンは空気より重いものです。
セルフスタンドで給油したことがある方は分かると思いますが、ガソリンはマイナス40度でも蒸発し、蒸気になります。
そして、ガソリンの蒸気は空気よりも重いため、穴やくぼみなどに溜まりやすいものです。
ガソリンスタンドで頻繁に水まきをしている理由にはいくつかありますが、その一つに低い位置での静電気の発生を予防する、ということがあります。
揚げ物をしている時に火災が発生した場合、
絶対に水を掛けてはいけない!
と聞いたことがあると思います。
これはガソリンによる火災の場合も同じで、消化のために水をかけてしまうと、より大きな火災に発展さしてしまう可能性があります。
そのため、ガソリン携行缶などでガソリンを保管している場合は、万一に備えて
"水"ではなく"消火器"を準備しておくと安心です。
また、整備に使用する工具を落としたときの火花でも引火することがありますので、ガソリンを保管する場合でも、できるだけ早く使い切るようにしたほうがいいでしょう。
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Wikipedia [ガソリン]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%82%BD%E3%83%AA%E3%83%B3
三菱商事石油 [燃料油のマメ知識]
http://www.mcsekiyu.co.jp/knowledge/knowledge.html
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Posted at 2014/02/06 12:02:16