交通事故の後遺症「高次脳機能障害」をご存知ですか?
交通事故が発生すると、これまでどおりの健康な生活が送れなくなることがあります。
一般に
「後遺症」と言われているものですが、交通事故の用語では
「後遺障害」という言葉を使用することが多くなります。
「後遺症」は、皆さんもご存知のとおり、
ケガの症状が完全には回復せず、将来にわたって症状が残ると診断された場合
をいいます。これに対して「後遺障害」は、労災や交通事故の損害を確定するため、
労働能力の喪失があると認められた場合に認定されるもの
をいいます。
交通事故の後遺症というと、
・むちうち症で首が痛む
・背中や肩にしびれ、違和感が残る
・視力が低下した
などは、よく聞きますが、
「高次脳機能障害」という症状については、聞いたことがないという人も多いのではないでしょうか。
本日は、高次脳機能障害がどういったものか、という点についてご紹介します。
漢字で書くと難しく感じますが、高次脳機能障害は、外部からの衝撃により、脳に損傷を受けることで起きる病気になります。
高次脳機能障害の症状は、
・認知障害
・人格変化
・神経症状
の3つが中心になります。
具体的には、交通事故前は「穏やかな性格」だったのに、高次脳機能障害により「怒りっぽくなる」という症状が現れたり、仕事を今までどおりこなせなくなることもあります。
重度の神経症状が残る場合は、立つことや歩行が困難になることもありますが、
症状が軽い場合に障害を見落としやすい
ものです。
高次脳機能障害の「認知障害」の症状には、
・記憶や記銘力が落ちる
・集中力が欠如する
・判断力が低下する
などがあります。
「人格変化」の症状については、上で説明したもの以外に、
・被害妄想が強くなる
・病的な嫉妬をするようになる
・幼稚になる
ということもあります。
このような後遺症が残ってしまう原因には、
1.脳血管の障害
2.脳に傷が付いてしまったこと
3.一時的に酸素が供給されなかったこと
などがあります。
脳血管の障害は、脳内の血管に詰まりが生じたり、破れてしまうことを言います。
生活習慣病の1つに「脳卒中」がありますが、脳卒中がきっかけで高次脳機能障害となることもあるようです。
交通事故の場合は、脳自体に損傷を受けたり、心停止状態になり、十分な酸素が脳に送られないことが原因となることが多くなります。
これらのことが原因となり、人格の変化や集中力の低下などが症状となって表れるのが、高次脳機能障害になります。
高次脳機能障害は、性格の変化や集中力の欠如などの症状の場合、
見つけることが難しい病気
ということができます。
平成16年に厚生労働省が
「全国に30万人」いると推計するほど、
実は高次脳機能障害だった
という人が多いのかもしれません。
高次脳機能障害は、意識を失った場合になることが多いと言われていますので、自分以外の誰かの意識が戻り、
「何かおかしい・・・」
と感じたときは、病院で検査を受けるようにすすめることが大切です。
高次脳機能障害は、病院の検査で見つけることができる場合が多く、周囲の人が気付いてあげることで、公的な支援も受けられるようになります。
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Wikipedia [高次脳機能障害]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E6%AC%A1%E8%84%B3%E6%A9%9F%E8%83%BD%E9%9A%9C%E5%AE%B3
日弁連交通事故相談センター [高次脳機能障害面接相談]
http://www.n-tacc.or.jp/kojinou.html
Wikipedia [脳]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%84%B3
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Posted at 2014/01/29 01:01:24