2013年12月02日
トルクレンチの保管方法について
トルクレンチの保管方法について


秋から冬にかけ、タイヤ交換をDIYでする、という人もいると思います。
タイヤ交換では、ホイールナットを適切なトルクで締め付けるため「トルクレンチ」という工具が活躍します。

トルクレンチは、一般に「プレセット型」という、測定しようとしているトルク値の設定ができるタイプが流通しています。
本日は、トルクレンチを少しでも長持ちさせるため、保管方法の3つのポイントについてご紹介します。



使用後は、トルクレンチをきれいな状態で保管



トルクレンチは、正確なトルクを測定するための「精密機器」ということができますので、ごみやほこり、水分等の汚れは、精度不良や作動不良の原因になることがあります。

とくにトルクレンチを頻繁に使用するわけではなく、年に数度の利用の場合、次回使用するときにサビが発生していた、ということにもなりかねません。

また、油汚れが付いたまま次に使用すると、手元がすべってケガをしたり、その結果としてトルクレンチを落下させてしまうこともあります。

使用後の工具は、きれいな状態にしてから保管する習慣をつけるようにしましょう。



できるだけ振動の少ない場所に保管する



また、トルクレンチは、「振動に弱い計測機器」であると言われています。
ハンマー代わりに「叩く」ことに使用してしまったりすると、極端に精度が悪くなることもあります。

トルクレンチの使用後も、自動車のトランクに積みっぱなしにしたり、他の振動が多く発生するようなところでの保管は避けるようにします。

また、保管中、うっかり落下させないようにするため、その辺に立てかけておく、高い場所に乗せておくのもケガや故障の原因になります。

できるだけ安定した場所に保管し、振動や衝撃が加わらないようにしましょう。



最低目盛にセットして保管



トルクレンチには、設定トルクを変更するための「目盛」がついています。保管をする際には、この目盛を「最低目盛」にしておくことが重要です。





東日製作所さんの資料画像になりますが、トルクレンチには、締め付けトルクを設定するため、スプリングが使用されています。

つまり、目盛を合わせることでスプリングにテンションをかけ、「カチッ」となるトルクと目盛のトルクを合わせてあるのが「トルクレンチ」ということになります。

スプリングにテンションがかかった状態で保管すると、スプリングの寿命が短くなることは容易に想像できると思います。

同様に、最低以下の目盛で保管した場合にもスプリングにテンションがかかりますので、

最低目盛ちょうど

の位置にして保管するようにします。



このように、使用後のトルクレンチを保管するには、「汚れ」「振動」「最低目盛」の3つのポイントがあります。

ここで説明したことは、あくまでも一般的な説明になります。個別にトルクレンチの取扱説明書を確認し、正しい方法で保管するようにしてください。



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参考リンク

Wikipedia [トルクレンチ]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%81

MKJP [トルクレンチ]
https://car-diy.jp/fs/mkjp/torque_wrench/genius-380110n

東日製作所 [技術資料]
https://www.tohnichi.jp/technical/index.html

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Posted at 2013/12/02 01:01:37

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