自動車を運転するときは「安全第一」であることが求められますが、私たち人間は、ときとして「不注意」になったりするものです。
運転の場合は
・万一のときに危険が生じる
というのが一般的ですが、システムの設計では
・万一のときに安全サイドに動作させる
という考え方があります。
この考え方を
「フェイルセーフ(fail safe)」といいます。本日は、フェイルセーフがどのような思想であるかをご紹介します。
フェイルセーフは、機械やシステムにおいて、何らかの故障やトラブルが発生したときに、致命的なトラブル・事故が発生しないように設計する思想のことをいいます。
簡単で身近な例をあげるなら、石油ストーブがあります。
石油ストーブは、「万一、転倒させた」という場合に、自動的に消化されるように設計されています。
転倒させないように設計する、というアプローチではなく、
・「ユーザーは失敗するもの」
・「失敗したときの損害を最小限に!」
という考え方がフェイルセーフになります。
自動車に関するものでは、エンジンの制御についてフェイルセーフの原則が採用されています。
何らかの故障やトラブルが発生したときに、暴走してしまっては危険だからです。
通常は、何らかの異常を検知したときは、自動的にエンジンの回転を停止させ、自動車を停止させるように設計されます。
また、トヨタのセンチュリーという高級車がありますが、センチュリーでは、さらに高次元のフェイルセーフの考え方がされています。
V型12気筒エンジンを搭載するセンチュリーですが、エンジントラブルが生じたときは、
片側6気筒だけで走行可能
となっています。
つまり、エンジントラブルのときに「安全に停止する」というのはもちろん、大切な人を乗せていることを想定し、
「走行不能」という状態に陥らないように設計されているのです。
また、身近なフェイルセーフの事例に「鉄道の踏切(遮断機)」をあげることができます。
鉄道の遮断機は、一見すると
電車が近付いたときに、遮断機を下ろしている
ように感じます。
しかし、実際は、
電車が来ないことが分かっている(感知している)間だけ、遮断機を上げている
という設計になっています。
少し分かりにくいですが、何らかの故障や停電などが発生したら、「電車が来ないことを感知」できませんので、自動的に遮断機が下りるように設計されています。
フェイルセーフとは少しずれるかもしれませんが、踏切の「カンカン…」という音と「赤い発光(赤色せん光灯)」に"時間差"が生じていることが分かります。
これも警報音を発生する回路と発光させる回路を別にし、
音も発光もしない最悪の状態
を回避しようとしているからで、それぞれ独立したシステムとなっているからです。
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トヨタ自動車 [センチュリー・予防安全]
http://toyota.jp/century/002_p_010/safety/active/
Wikipedia [フェイルセーフ]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%BB%E3%83%BC%E3%83%95
Wikipedia [踏切警報機]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B8%8F%E5%88%87%E8%AD%A6%E5%A0%B1%E6%A9%9F
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Posted at 2013/11/28 01:01:50