ガス欠が心配になる長距離ドライブのとき、あるいは、サーキットで競技用の自動車に給油するときなどに役立つのが「ガソリン携行缶」です。
ガソリン携行缶は、カー用品店やホームセンターなどで販売されていますので、とても身近なものだと言えます。
しかし、ガソリン携行缶で取り扱う"ガソリン"は、マイナス40度でも気化する、とても危険な物質です。
本日は、ガソリン携行缶を安全に利用するための3つのポイントについてご紹介します。
ガソリン携行缶には、画像のような「ネジ」が取り付けられています。
「エア調整ねじ」「圧力調整ねじ」などと言われるものですが、エア調整ねじで缶内部の圧力を下げてからキャップを開けるようにします。
今年の夏に京都府福知山市の花火大会で露店が爆発、多数の負傷者と3名の死亡者をだす事故が起こりました。
この事故の原因と考えられているのは、ガソリン携行缶から発電機に給油する際、「エア調整ねじ」を正しく使わなかったことだと言われています。
夏は高温の炎天下でガソリンが気化しやすくなりますが、冬は静電気による引火なども心配されます。
ガソリン携行缶のエア調整ねじを正しく利用し、安全に給油するようにしましょう。
次に、ガソリン携行缶は、内部のさびや劣化などに気をつける必要があります。
ガソリン携行缶の内部に水が含まれてしまうのは、空気中の水分が冷えたときに発生する「結露」などが原因です。
水はガソリンよりも比重が大きく、缶内部の底の方にたまってきます。その結果、水と金属が接触している部分からサビが発生することになります。
サビが発生したガソリン携行缶を使うと、
・ガソリンが漏れる
・自動車や発電機などに悪影響がある
などの問題が生じます。
ガソリン携行缶は、サビだけでなくパッキンの劣化なども生じます。劣化や破損が見られたときは、新しいものを購入するようにしてください。
セルフスタンドでは、「ガソリン携行缶へは、給油できません」と表示されているのを見ることがあります。
「危険物の規制に関する規則」という規則がありますが、その第28条の2の4にセルフスタンドの定義があり、
「顧客に自ら自動車若しくは原動機付自転車に給油させ、又は灯油若しくは軽油を容器に詰め替えさせることができる給油取扱所」
とあります。
つまり、「自動車もしくは原動機付自転車」には給油できても、「ガソリン携行缶」への給油は認められていないと解釈されています。
※バイクについては、別の通達により、自動車に含まれると解釈されています。
そのため、ガソリン携行缶に給油する場合は、フルサービスのガソリンスタンドに行くか、あるいは、セルフスタンドの従業員に給油してもらう必要があります。
この3つの注意点以外にも、ガソリン携行缶で注意するべきことは多くあります。付属の説明書などを確認し、正しい取り扱い方法を確認してから利用するようにしてください。
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Wikipedia [ガソリン携行缶]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%82%BD%E3%83%AA%E3%83%B3%E6%90%BA%E8%A1%8C%E7%BC%B6
危険物の規制に関する規則
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S34/S34F03101000055.html
Wikipedia [2013年福知山花火大会露店爆発事故]
http://ja.wikipedia.org/wiki/2013%E5%B9%B4%E7%A6%8F%E7%9F%A5%E5%B1%B1%E8%8A%B1%E7%81%AB%E5%A4%A7%E4%BC%9A%E9%9C%B2%E5%BA%97%E7%88%86%E7%99%BA%E4%BA%8B%E6%95%85
Wikipedia [錆]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%8C%86
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Posted at 2013/12/12 01:01:10 | |
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