最近、「ビッグデータ」という言葉をニュースなどで聞くことが増えましたが、従来のデータ処理システムや管理ツールで扱えないほどの

　巨大で複雑なデータ

のことを言うそうです。

ビッグデータを活用した事例では、リアルタイムの道路交通状況や天気予報などがありますが、他にも３Ｄプリンターに立体的な顔の形のデータを読み込ませ、

　世界に一つだけのオリジナルメガネ

を作っている会社もあります。


このような巨大なデータを活用して、今までよりも安全に運転できる仕組みが始まりつつあります。

本日は、いすゞ自動車の「みまもりくん」という装置についてご紹介します。






いすゞ自動車の「みまもりくん」という装置は、主に、運送用トラックに取り付けられている装置です。

「みまもりくん」の内部には、

　・ＧＰＳ
　・加速度センサー

などが装備され、リアルタイムに走行中の位置、速度情報などがデータセンターに送信されます。

いすゞのデータセンターに送られたデータは、レポートにまとめられて、勤務先に送信されますので、

　必然的にスマートな運転を心掛ける

ようになるそうです。

ドライバーにとっては、「常に監視されている…」と感じてしまうかもしれませんが、手書きで作成していた運行記録表なども自動で完成しますので、業務全体が効率化できるものだと思います。




いすゞ自動車の「みまもりくん」のような、運転中のさまざまな情報を収集し、それを活用することを

　・通　　信：テレコミュニケーション
　・情報工学：インフォマティクス

を合わせて「テレマティクス」といいます。

テレマティクスは、いすゞ自動車以外のメーカーでも、積極的に研究が進められていますので、

　「そろそろエンジンオイルの交換の時期ですね！」
　「タイヤ交換をする時期ではありませんか？」

といった、メンテナンスに関する情報も得られるようになります。

また、テレマティクスを活用した自動車保険もイギリスを中心に普及してきていますので、

　安全運転の方は、保険料が割引き

という商品も増えてくる可能性があります。



さらに、自動車とは関係がありませんが、ビッグデータを活用して回転寿司店の廃棄量を７５％削減した「スシロー」という事例もあります。

スシローでは、お客が着席した時刻からの時間の推移をもとに、

　お客の空腹度

を推測して、流す寿司の量や種類（デザートなど）などを決めているようです。


今後もビッグデータを活用した、新しいサービスが普及してくると思いますが、より安全で楽しいカーライフが送れるものにも期待したいと思います。





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総務省 [ビッグデータとは何か？]
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h24/html/nc121410.html

いすゞ自動車 [高度運行情報システム みまもりくんオンラインサービス]
http://www.isuzu.co.jp/cv/cost/mimamori/index.html

ズバット [国を挙げて「テレマティクス保険」を後押し 安全運転を続ければ保険料は安くなる]
http://www.zba.jp/car-hoken/cont/column-20140627/

日本経済新聞 [スシロー、ビッグデータ分析し寿司流す　廃棄量75％減]
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK24009_U4A120C1000000/



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