自動車のメンテナンスをDIYでされている方はすぐに分かると思いますが、メンテナンスですることの中心は、
・消耗した部品の交換
・劣化した油脂類の交換
などになります。
たとえば、タイヤの溝が少なくなってきたら新しいタイヤと交換し、エンジンオイルなども定期的に交換が必要になります。
同様に、
ラジエーターのキャップについても
「交換が必要なパーツ」とされていますが、その理由について良く分からない場合があります。
一度も交換したことがないという方もいると思いますので、本日は、
ラジエーターキャップの交換が必要な理由
についてご紹介します。
■冷却水(LLC)は沸騰してはいけない?
冷却水の循環は、基本的には上の図のようになります。
ここで重要なのは、冷却水が流れる経路は、リザーバータンクを除き、
「密閉」された状態になっています(圧力なべのイメージです)。
そして、冷却水の経路が密閉されていることによるメリットは、
内部の圧力が高まり、冷却水の沸点が上がる
ことにあります。
冷却水が沸騰すると、液体内部の気泡の発生などにより、十分な冷却効果が得られなくなります。
したがって、
冷却水を沸騰させないということは、エンジンを守るために大変重要な意味を持つことになります。
しかし、走行条件によっては冷却水の温度が上昇しすぎてしまい、内部の圧力が非常に高くなりすぎてしまう場合があります。
冷却経路内の圧力が高くなりすぎると、ホースなどに負荷がかかり過ぎてしまい、
ホース破損
↓
冷却水漏れ
↓
エンジン破損
というリスクがあることになります。
この冷却経路の圧力が高くなりすぎないように調整しているのが、
ラジエーターのふた、つまり、
ラジエーターキャップということになります。
■ラジエーターキャップの働き
ラジエーターキャップは、よく見ると
・スプリング
・ラバー(ゴム)
が内蔵されていることが分かります。
※ライセンスフリーの画像がなかったので、構造については、
グーグルの画像検索をご覧ください。
ラジエーターキャップのスプリングは、冷却経路内の圧力が一定以上に上昇すると、
上に押し上げられ、リザーバータンクとつながります
そして、一定以下の圧力のときは、
キャップに付属しているゴムがあることで、しっかりと内部の圧力を逃がさないような働きをしています。
少し分かりにくいですが、
圧力なべの内部の圧力を逃がしたり、閉じたりする
のと同じような役割りをラジエーターキャップが果たしています。
このように、愛車のエンジンを守るために、ラジエーターキャップがとても重要な部品であることが分かります。
そして、リザーバータンクとの経路を開いたり閉じたりすることで、「動作」している部品であることも分かります。
ラジエーターキャップのスプリングやゴムが劣化してしまうと、その機能が十分に果たすことができなくなり、その結果としてエンジンにダメージを与えることも心配されます。
そのような理由で、
ラジエーターキャップも要交換のパーツ
ということになります。
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【参考リンク】
オートバックス [ラジエターキャップはタダのフタではない。重要な役割を果たしている機能パーツだ]
http://www.autobacs.com/static_html/techinfo_01/4_74.html
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Posted at 2013/04/11 01:01:40