東洋水産の袋めん「マルちゃん正麺」という商品が『１０年に１度の大ヒット商品』の勢いで売上げを伸ばしているようです。




実際にこの商品を食べてみた方も多いと思いますが、確かに他の袋めんよりは生めんタイプなのだろう、ということが分かる商品です。

また、この商品のＣＭについても話題となっていて『このＣＭを見たから食べたくなった！』というケースが多いと思われます。



マルちゃん正麺「塩味」篇 30秒


マルちゃん正麺のＣＭは、このパターン以外にもいくつかありますが、ほぼ同じような切り口で

「驚くほど美味しい！」

ということを強調されたものです。



実は、私はこのＣＭを見たときに、

「意外と飽きられてしまうのも早いかも・・・」

と感じていました。



不動産の営業などで頻繁に使われる営業テクニックに「物件落とし」というものがあります。

もしかしたら、自動車を販売されている方も"物件落とし"を使っている方もいるかも知れませんが、基本的な考え方は

購入する寸前に、商品価値を低いと認識させること

にあります。



例えは悪いかもしれませんが、お見合いの仲裁をする方(仲人)が、お見合いをする気のない男性に対して「会うだけでも良いから会ってくれ！」と依頼しているケースを考えます。


当人同士が直接会うまで、あるいは写真を見せるまでの間、

・とても美人だ！
・料理も上手だ！
・スタイルも抜群！



などのように、最初から最後まで"良く思わせていた"ケースと

・とても美人だ！
・料理も抜群！
・掃除も丁寧！


ごめん・・・でも
・スタイルが少しぽっちゃりしていて・・・



と最後に評価を落とすような事を伝えたケースを比較すると、同じ女性に合っているにもかかわらず、圧倒的に後者の方がその女性を気にいるようになります。


これは、その女性に対する先入観(期待感)が高くなりすぎると、普通に気に入るような女性でも「少しがっかり・・・」という心理になることが原因のようです。


そのため、"マルちゃん正麺"を購入前に

「ものすごく美味しいんだろうなぁ」

と期待値の高い人よりも、

「まぁ、どうせ演技でしょ？」

と冷めたものの見方をする方の方が気に入ってしまう確率は高いと思います。


もしかしたら、東洋水産の戦略で、

「あえて大げさにすることで、冷静にさせている」

という可能性も考えられます。


これから、「この商品が売れ続けるのか？」それとも「意外と短いブームとなってしまうのか？」という点を"営業の戦略"という観点から見続けてみたいと思います。



ちなみに、中古車などを購入した後に「どうして、こんなに欲しかったのだろう？？」と不思議な気持ちになる方は、営業の上手なスタッフに勧められた可能性もありますね？


※本日の記事は、東洋水産株式会社さんの「マルちゃん正麺」を批判するような内容ではありません。

実際に私も食べてみましたが、

と～～～～っても美味しかったです!(^^)!

皆さんも、先入観に惑わされないように気を付けつつ、食べてみてはいかがでしょうか？



マルちゃん正麺
http://www.maruchanseimen.jp/

Sankei Biz [１０年に１度の大ヒット！　「マルちゃん正麺」が生まれたワケ]
http://www.sankeibiz.jp/business/news/121117/bsc1211170900006-n1.htm

女性モデルのフリー画像 無料人物写真素材のモデル・フォト
http://model.foto.ne.jp/

イラスト素材の素材ダス
http://www.sozaidas.com/