車検のときなどに、「ブレーキフルードも交換した方がいいですよ!」と言われたりしますが、
「ブレーキフルードを交換しないとどうなるの?」
「整備がしたいだけなんじゃないの?」
と考える方もいると思います。
そこで、今日は、
「ブレーキフルードを交換しなかったら、どのような影響が出てくるのか」を紹介したいと思います。
ブレーキフルードは、空気中の「水分」を吸収しやすい性質があり、水分を吸収した分だけ沸点が下がってしまいます。
ブレーキフルードの沸点が下がってしまうと
「ベーパーロック現象」という、ブレーキが効かない状態になってしまう危険性が高くなります。
※パソコンのモニターなどで見ると分かりにくいですが、ペーパー(紙)ではなくベーパー(vapor : 霧)のことです。オイルの中に霧のような小さな気泡ができることから、この名前が付いたのだと思います。
何年間もブレーキフルードを交換せずに問題なく走行しているケースもありますが、峠などを走行したりするのが好きな方は、交換した方がよさそうですね。
そして、もう一つの問題は、ブレーキフルードが吸収した水分のせいで、
ブレーキキャリパーなどが錆びやすくなってしまいます。
これは、クーラント液を交換しなかったときと似ていますが、内部からサビが発生すると非常に厄介なことになり、ブレーキキャリパーやホイールシリンダーを交換しなければならないこともあります。
ブレーキフルードを交換しなかったからといって、すぐに問題になることはありませんが、
「ベーパーロック現象」を予防することと、
「サビからパーツを守る」ために、定期的な交換はしておいた方がよさそうですね。
Wikipedia [ブレーキフルード]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%95%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%89
Wikipedia [ブレーキキャリパー]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%AA%E3%83%91%E3%83%BC
ブログ一覧 |
コラム | イベント・キャンペーン
Posted at 2012/09/27 00:04:00