タイトルが「トルクレンチの壊し方!」とあるため、誤解をされてしまうかもしれませんので、簡単に趣旨を説明します。
トルクレンチを使用されている方はご存じのことだと思いますが、トルクレンチは定期的なメンテナンス(校正)も必要になる精密機器になります。
そのため、"正しい使い方"を追求していくと、ユーザーの皆さんは
"非常に窮屈"に感じてしまうと思います。
実際、ヤフーショッピングで出品されているトルクレンチを「売れている順」で並べ替えてみると、
3000円~5000円程度の手軽に手に入れることができるものが選ばれています。
本格的なトルクレンチを購入しようと思うと数万円するものになりますので、「自分の勘に頼るよりは・・・」というベターな選択をされている方が多いのだと思います。
今回の記事も、手軽に購入できるトルクレンチを購入された方を対象に、「こんなことだけは、してはいけませんよ!」という内容になっていますので、厳密な議論を望んでいる方には参考にならないかもしれません。
あらかじめ、ご了承ください。
先ほども書きましたが、「トルクレンチの正しい使い方」を追求していくと、大変多くのことを理解しないといけません。
しかし、
「せっかく購入した自分のトルクレンチが壊れてしまった!」
とか
「正しく測定できていなかった!」
というような事態は避けたいですよね?
そのため、
「このように使ったら、トルクレンチを壊せますよ!」
「このように使ったら、正しく測定できませんよ!」
ということを知っていれば、大きな失敗はないと思います。
つまり、多くの失敗例を参考に
"同じ轍(てつ)を踏まないように"すれば良いと思います。
トルクレンチには、絶対してはいけないことが2つあります。
その2つとは、
「念のため・・・もう一度チェック!」
と
「ボルトやナットを緩めるために使う!」
の2つになります。
1番目の「念のため・・・もう一度チェック!」は、意外としている人が多いのではないでしょうか?
自分の勘では不安だ、という理由でトルクレンチを購入しているとしたら、トルクレンチを使用しているときでも「念のため・・・」と考えてしまうかもしれませんね。
このダブルチェックをしてしまうと、締め付けトルクは不正確になってしまいます。
その不正確さが「どのくらい不正確になるのか?」もバラツキがありますので、やめておいた方が良いですね!
でも、このダブルチェックをしたからといってトルクレンチが壊れることはありませんので安心して下さい!
では、いよいよトルクレンチを壊してしまう可能性がある「ボルトやナットを緩めるために使用する」になります。
これをしてしまうと、残念ながら"致命的"なミスかもしれません。。。
必ず壊れるわけではないのですが、一定の確率で
精度が狂ってしまうことがあります。
ここで、
「壊れていなければ大丈夫でしょ???」と考える方もいると思いますが、
壊れているかどうかチェックできないのでは???
というのが問題になります。
本当に壊れているのかどうか?が分からなければ、トルクレンチを使用する意味がなくなってしまいますし、チェックのために校正に出したり、メーカーに点検してもらうとなると、
買い直した方がマシ!
という状態になってしまうと思います。
そのような意味で、3000円~5000円くらいのトルクレンチを使用している方にとっては、「緩めるために使用する」のは再購入が必要になってしまう"致命的"な行為になってしまうように思います。
トルクレンチの壊し方を理解して、大切に自分のトルクレンチを使うようにして下さい(^_^)v
※疲れているときなど、うっかり・・・が多くなりますので、とくに注意して下さいね!
東日製作所(画像をお借りしてます)
http://tohnichi.jp/
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Posted at 2012/08/28 01:11:21