>> ランサーエボリューション |
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日本で初めてトルクコンバーターを使わずにクラッチを使った自動変速装置を搭載したのがランサーエボリューションXです。 ランサーエボリューションXに搭載されているのは湿式多板クラッチをふたつ搭載した6速ミッション、TC-SSTです。 プロドライバーより素早いシフトチェンジが可能ですがこのミッションには、問題な点があります。 湿式多板クラッチを使っているので通常のミッションの潤滑の他にクラッチの潤滑も行うため、専用のオイルが入れられていますが、そのオイルの温度がクラッチの滑りなどの影響で高温になりやすいのです。 ランサーエボリューションXにはその温度を下げるためにSSTオイルクーラーが設置されていますが、オイルクーラーのオイルの流量が少ないため冷却効果が低く、スポーツ走行時にはかなり高温になってしまいます。 高温になりすぎるとミッションを保護するためにメーターにワーニング表示され、ミッションの制御がセーフモードになりエンジン回転も2000回転くらいまでしか上がらなくなってしまいます。 スポーツ走行をする事が多いランサーエボリューションXでこの様な状況はあまり好ましくないため、パーツメーカー各社がSST油温対策のパーツを売り出しています。 従って、SSTの油温がいま何度くらいなのかどのくらい無理がかかっているのかを把握する事が必要で温度の管理の重要性によりSST油温計を取り付けるドライバーが多くなっています。 SST油温計は当然ですがノーマルではないので後付けで取り付けますが、専用のものは存在しないので、一般的なエンジンオイルの油温計を取り付けることになります。 SST油温計のセンサーを取り付ける所は、SSTの底部にあるメクラ穴(年式によって無い場合がある)に取り付けるか、SSTからSSTクーラーまでの途中のホースを切ってその間にアダプターとセンサーを取り付けるかのどちらかになります。 正確な数値を見るにはSST底部にあるメクラ穴に変換アダプターを付けてそこにSST油温計のセンサーを取り付けた方が良いと思います。 取り付け作業は基本的にはエンジンオイルの油温計と同じ作業ですが、SSTオイルを抜く必要はなく、わずかにオイルが漏れるくらいで済みますのでそのまま取り付け作業ができますが、ねじ込むところにシールテープや液体ガスケットを付けるのを忘れないでください。 |
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