BRZ冷却系を理解しよう！【サーモスタット】

BRZの冷却系統を理解する上で、サーモスタットの役割を理解しておくことは重要になります。

サーモスタットは、BRZのエンジンを冷却する冷却水の温度を一定範囲に保つためにありますが、それ以上に「エンジン始動時にエンジンを早く温めるため」にも大きな貢献をしています。

BRZのエンジンを始動した直後は、エンジンは冷えていますので、できるだけ早く一定以上の温度にまで温めることでエンジンへのダメージを最小限に抑えています。

BRZのエンジンを冷やすための冷却水は、エンジン内部からラジエターまで多くの経路を通っていますが、多くの冷却水が温まるのを待っていては、その間にエンジンを傷めてしまうことにもなってしまいます。

そこで、エンジンとラジエターの間にサーモスタットという調整弁を設け、ラジエターまで水を循環させるか（高温時）、エンジン内部だけで循環させるか（冷温時）を調節しています。

このサーモスタットという部品は、年数が経過すると、比較的故障しやすい部品になり、解放したままになったり、閉じたままになってしまうことがあります。

サーモスタットが解放されたままでは、BRZのエンジンは想定されている設定よりも低い温度の状態になり、逆に閉じたままだと、オーバーヒート気味の状態になってしまいます。

水温計を見てみて、今までよりも高めになっていたり、低めになってきたときには、サーモスタットの故障を疑ってみる必要があるときもあります。