RX-7インタークーラーの交換

RX-7のエンジンルームはコンパクトなロータリーエンジンを積んでいる割には、ボンネット自体が低い事とリトラクタブルヘッドライトなどがあるために、かなりタイトなスペースにいろいろなものが押し込められた感があります。

これは、発熱量の多いロータリーターボエンジンを積むRX-7には決して良い事ではなく、冷却性能の低下は免れません。

特にインタークーラーは、左右のリトラクタブルヘッドライトの間の狭いスペースの中の更にエアクリーナーボックスとバッテリーに挟まれて、また更に後ろからはラジエーターが迫ってきているので、スポーツカーとしてはかなり容量が小さいものが装備されています。

吸気温度が90度を超えたあたりからパワーダウンが始まるFD3S型RX-7でノーマルとはいえいささか不十分かと思われ、特にブーストアップなどでパワーアップしている車には完全に容量不足になるでしょう。

インタークーラーの容量をアップさせるには、効率のよいインタークーラーに交換する手段しかありませんが、今後のチューニングに合わせた選択がお財布的にもよいでしょう。

ブーストアップくらいのチューニングレベルで普段の足代わりぐらいにしかRX-7を使わないのであれば取り付けが比較的簡単で安価な純正交換タイプのもので十分です。

一方エンジン内部まで手を入れタービン交換までしているようなフルチューンのRX-7であればVマウントタイプのものか大型の前置きインタークーラーに変更する事が必要になるでしょう。

この場合、純正交換タイプと違って純正の導風板の加工やラジエーターの位置変更、バッテリーボックスの加工、バッテリーの小型化などが必要となり、かなり大規模な作業が必要になります。

そのかわり、吸気の冷えは抜群で小型のノーマルインタークーラーとは比べ物にはならないくらい良く冷え、圧力損失もほどほどに抑えられているので本格的なチューニングにはもってこいのパーツです。