RX-7フロントパイプの交換

RX-7のロータリーエンジンは、吸排気系を効率のよいものに交換し、ECUを再調整するだけで比較的簡単にパワーアップ出来ると言われていて、エアクリーナーやマフラーなどを交換しているRX-7をよく見かけます。

特に排気系を見てみるとほとんどの方が触媒以降のマフラー交換だけで満足している事が多く、なかなかそれ以外の場所には触れる事が少ないのではないでしょうか。

排気系のチューニング、特に二次排圧を下げるためのチューンは、どこか一か所を太いものに交換すればよいというものでなく、タービン以降の全ての排気管を同じ太さにするのが基本です。

しかし、触媒は高価ですしフロントパイプは取り付けが大変という事で敬遠されがちですが、せっかくのロータリーエンジンですからしっかりとそのパワーを感じてみるのもよいのではないでしょうか。

そこでフロントパイプの交換をお勧めします。

フロントパイプは、タービンから排出される排気ガスが初めて通る排気管でノーマルのものは重量のある鋳造製でかなり肉厚に設計されています。

RX-7はシーケンシャルツインターボという複雑な構造をとっているため、スペース的にもかなりきつく、それによってフロントパイプの容量やパイプ径、曲がり具合などだいぶ妥協したつくりになっています。

パーツメーカーのフロントパイプは、ほとんどがステンレスかチタンなどの軽量の金属で作られており、強度もあるので肉薄に作られているためノーマルのものより少しですがレイアウトに余裕が出るため、理想に近い形状で取りまわす事ができます。

もちろんパイプ径も太くなっているのでかなり効率が良くなっています。

交換する事で排気効率が上がってブースト圧もあがりパワーアップする事が出来ますが、他の排気系を交換している場合は相乗効果で更にパワーアップする事が期待されます。

RX-7の場合、あまりブースト圧が上がってしまうとエンジンに支障を来す事があるのでフロントパイプ交換ぐらいのチューニングレベルになったら必ずECUのチューンも忘れずに行いましょう。