RX-7イグニッションシステムの取り付け

エンジンを効率よく回すためには、「良い圧縮、良い点火、良い混合気」とよく言われます。

良い圧縮を生むためにはロータリーエンジンの場合、アペックスシールやサイドシールなどのシール類に劣化に気を配る必要があります。

良い混合気を得るためには、RX-7を含めて最近の車は電子制御の燃料噴射装置が付いているので、比較的安定していますがインジェクターのつまりなどに気を付ける必要があります。

良い点火、これが一番流動的なものでRX-7でもトラブルが多い所です。

実際に点火に携わるスパークプラグ自体が他の部分に比べて消耗が激しく、スパークに必要な電気を生み出すイグニッションコイルも劣化が比較的早いので知らないうちに弱い火花しか出ていなかったなんて事も多く起こっています。

この場合、失火が多くなるのでエンジンの回りが鈍かったり、アフターファイヤーが多くなったりします。

ノーマルのRX-7でもこの様な事が起こっているのですから、ブーストアップやタービン交換などのチューニングを施したRX-7や高回転をよく使う運転をした時などに失火する可能性は大きくなります。

高負荷時の失火は、エンジンにとってあまりよくない状態で出来れば避けたいところですが、それにはノーマルのイグニッションシステムでは頼りなく、ましてや劣化などの事を考えたらイグニッションシステム自体の見直しが必要になります。

イグニッションシステムの性能を向上させるには、イグニッションコイルで作られる電圧を上げる事で可能なので、いろいろなパーツメーカーから電子パーツが発売されています。

どのイグニッションシステムも基本的には同じような考え方で作られていますが、別の配線を割り込ませて電圧を上げるものとイグニッションコイル自体を高い電圧を発生するものに交換するものとスタイルは二通りあります。

どちらも効果はありますが、インテークパイプやスロットルボディーなどの取り外しなどの作業を強いられ、少々手間がかかる作業が必要になるのでプラグ交換などと合わせて作業をする方が良いと思います。