RX-7ラジエーターの交換

コンパクトなロータリーエンジンをフロントミッドシップレイアウトで搭載するRX-7のエンジンルームは縦長で一見体積が大きいように見えますが、低いスタイルを作る都合上ボンネットも低くしているためにあまり余裕がないエンジンルームになっています。

特にフロントエンドを低い位置にしたために前面投影面積が狭く、クーラントを冷やすラジエーターや吸気を冷やすインタークーラーなどの冷却系には厳しいスタイルとなってしまいました。

もともと熱に弱いRX-7には、この状態はあまり好ましくなく、特に1型から4型のラジエターは明らかに容量不足で通勤や普段の足として使用している方を含めて何らかの対策が必要になって来ます。

クーラントを冷やすには、小さい所ではラジエーターキャップを圧力の高いものに交換するとかローテンプサーモに交換するとかいろいろな手段がありますが、絶対的な冷却効果を高めるのは何と言っても高効率のラジエータへの交換でしょう。

初期のRX-7であれば後期型の純正ラジエーターというチョイスもありますが、どうせ交換するならばもっと冷却効果の高いものに交換する方が良いかと思います。

強化されたラジエータには、ラジエーターの構造や材質などで高効率化したものとレイアウト自体を変更して純正よりも大型なものを取り付けるタイプなどがあります。

一般的には前者の純正と同じ取り付け位置でコアの厚みや若干のサイズアップなどを施したものがほとんどで、中には純正に使われているアルミよりも更に熱伝導率が高い銅を使ったものまで売られています。

後者の方は、フルチューン車などの著しく発熱量が高いRX-7に取り付けられる事が多く、インタークーラーと合わせてレイアウトを変更し、ラジエーターやインタークーラーの容量をかなり稼ぐようにしたもので、Vマウントキットとして売られています。

冷却性能はエンジンの寿命やパワーの出方に直接影響が出るところですので自分の車にあった冷却性能の向上を目指したいものです。