エスティマブレーキパッドの交換

エスティマブレーキパッドの交換

エスティマには、4輪全てにディスクブレーキが採用され、総重量2.2トンを超す重いボディーを確実に止めるように作られています。

負担がかかりやすいフロントブレーキには放熱性に優れたベンチレーテッド型のブレーキローターが採用され、連続したブレーキングにも耐えられるようになっています。

しかし、これは街中などでの場合で、これが峠道などのコーナーが連続していて、なおかつ急な下り坂が続く場合ではどうでしょうか？

2トン以上もの重量級の車をそれも下り坂なので実際の重量よりも何倍もの重さがかかった上での繰り返し続くブレーキングでブレーキパッドの温度は上がりフェードやベーパーロックを起こしかねないようなとても危険な状態になる可能性があります。

もともとエスティマのブレーキは効きがあまい事で有名でどうみてもブレーキの容量が足りていないように思えます。

そこで安全にエスティマを走らせるためにブレーキの強化をしてみましょう。

ブレーキの強化をするには、いろいろな手段がありますが、比較的少ない出費で一番効果的なのがブレーキパッドの交換をお勧めします。

ブレーキパッドは、いろいろなメーカーから発売されていますが、ブレンド名やイメージではなく、適正温度と効きの特性などから自分に合ったものを選ぶことが大切です。

よく市街地しか走らないのに、サーキット用の適正温度が高いものをつけている車を見かけますが、これではパッドの適正温度まで上がらないため本来のパッドの性能を発揮する事ができません。

これで「このパッドは効かない」などと評価をしてしまってはいくらなんでもブレーキパッドがかわいそうです。

エスティマの場合は、ストリート用の比較的適正温度が低く、それでいて高温まで耐えられるようなものが最適かと思われます。

フローティングキャリパーをもつエスティマのブレーキパッドの交換はキャリパーにあるボルトを外すだけで簡単に行えるのでDIYでも十分対応できますが、命がかかっている部分なだけに慎重で正確な作業を行いたいものです。