SAI(AZK10)のアンテナ

最近の高級車は車外にアンテナが張り出していない事が特徴です。トヨタの高級セダンＳＡＩ（ＡＺＫ１０）もそんな車の一つで、従来の車に見られたロッドアンテナは一切室外には見えなくなっています。これは高級車ならではの走行時の静粛性を確保する為の工夫でもあり、突起の少ない滑らかな車体からは走行中に発生する風切音が無く、静かな移動空間を確保できるのです。

そんなドレスアップ性の高いＳＡＩ（ＡＺＫ１０）にも実際には様々なアンテナが目立たない場所に取付けされているのです。カーナビの為のＧＰＳアンテナ、テレビのために地上波デジタルアンテナ、カーラジオ用のアンテナ、リモコンスターター用のアンテナといった具合です。

ＳＡＩ（ＡＺＫ１０）をはじめ、最近の車は自動車としての機能に加えて交通通信網との連携を図るようなソフトウェアの開発も進み、緊急時や災害時、渋滞や目的地の情報など色々な情報をアンテナから入手してドライバーに伝えてくれます。高度にコンピューティングされたシステムはかつての車マニアが楽しんだようなカスタムや改造手法が通用しないような機械に取って替わられており、寂しさを感じる方も多いかもしれませんね。しかしながら効率よい交通社会の実現と個人の利便性の両方を車の中に持ち込みする為には必要な進化なのでしょう。これからもＳＡＩ（ＡＺＫ１０）の様に自動車の進化は止まらず新しい技術が紹介されてくると思います。その時々の時代を代表するようなパーツが生まれ、流行を作って行きますがＳＡＩ（ＡＺＫ１０）はそんな先進のシステムを具現化した車かも知れませんね。