インテグラタイプRの車高調の取り付け

完全なスポーツ走行向けに作りだされたインテグラタイプRは、VTECエンジンは勿論の事、トランスミッションやサスペンション、余計な装備をすべて取り去った徹底的な軽量化まで走りを追求するためのチューニングが施されています。

硬く固められているサスペンションは、街中ではかなり乗り心地が悪く、車を道具としてしか見ていないドライバーにはあまりお勧めできない車です。

しかし、インテグラタイプRで峠を攻めたりミニサーキットなどで遊んだりする方にはノーマルのサスペンションで十分楽しめると思います。

ただ、本格的にサーキットなどを走りこんでタイムアタックをするような方には、ノーマルのサスペンションでは、いささか不十分で走りに合わせたセッティングもできません。

特に癖のあるインテグラタイプR　96specの場合はスタビライザーやアーム類と合わせてサスペンション全体的に見直す必要があります。

そこで必要になってくるのが車高調整式のサスペンションキット、車高調です。

車高調は、ネジ式車高調と全長調整式の2種類があり、セッティングの幅が広いのは全長調整式車高調で、バネの下側を支えるロアシートの位置で車高を変えるネジ式のものはバネにプリロードがかかってしましセッティングが少し複雑になるのに対して全長調整式は、バネ自体には全く影響が出ないのでバネ本来の特性を使う事が出来るようになります。

車高の外にもダンパーの減衰力や、バネを変えることによるバネレートの変更も比較的簡単にする事が出来るのでセッティングの幅がかなり広がります。

低速域が中心のジムカーナから中高速域の本格的サーキットまでいろいろな足回りのセッティングが楽しめるのが車高調の特徴です。

インテグラタイプRへの取り付けは、ジャッキアップが出来れば問題なく出来ますが、その後のセッティングを出すのに少し時間がかかりますが、それも車を弄っていく一つの楽しみだと思います。