>> FT-86 |
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2007年にトヨタの豊田章夫社長の号令一下でスタートした「FT-86」プロジェクトは、その2年前に完全子会社となった冨士重工にも影響をもたらしまします。 トヨタは富士重を子会社にするまで、国内と海外で圧倒的な自動車メーカーrとして成長、アメリカのトップ企業GMさえも抜き去っていました。 が、しかし、そのトヨタが国際的なマーケットでも国内市場でも、唯一勝てなかったカテゴリーがありました。 「高性能4WDスポーツセダン&ステーションワゴン」というカテゴリーです。 富士重のレガシィ&インプレッサの軍門には歯が立たなかったのです。 そこにあったのは富士重技術者集団が連綿と培ってきた水平対向エンジン+シンメトリー四駆システムという大きな壁でした。 1995年当時、スバル・レガシィ・ツーリングワゴンが月間8000台以上売れていた(それも最も高価な400万円近いGT-Bばかりが売れていた)とき、トヨタの販売担当重役が役員会議で、「レガシィ・ワゴンGTがウチにあれば、月間3万台売ってやる」と開発役員陣に檄を飛ばしたという逸話が残っているぐらいなのです。 そのころのトヨタは国内販売で最も売れていたのが、小さな5ナンバーのエスティマ、エスティマ・ルシーダとエミーナで、2車種合計で月に1.5万台ほどだった(場合によってはそれもホンダ・オデッセイに抜かれた)のです。 そんな目の上のたんこぶを2005年に完全子会社とすることになりました。 こうした場合、強者は弱者を駆逐するのが常です。 それは企業買収の歴史が教えてくれています。 しかし、今回はトヨタがスバルの技術陣を重用し、FT-86の開発から生産まで(FT-86/トヨタブランドの86もスバルのBZRも)富士重が行なっているのです。 |
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